「鉄の味」に注意 チェルノブイリ事故調査経験の専門家
2011年4月13日 3時00分配信 Genpa2 News都内の大学病院に勤務する内科医(46)によると、「鉄の味がする水を飲んでしまったが、被曝していないだろうか」と訴える患者がこのところ急増しているという。
水道水の摂取制限が出た後の先月23日頃から、喉や肺の痛みを訴える患者が急増。当初は福島第一原発の事故報道によるストレスと診断していたが、30日頃から「水を飲むとサビの味に感じてしまうが心的な病だろうか」「鉄の味がする水道水を炊爨に使っているが健康に問題はないだろうか」といった相談が相次いだという。
このような相談は、11日現在で36件にものぼった。内科医は「私には放射性物質による環境汚染との因果関係を証明することはできないが、同じような印象を受ける人が増えていることには驚いている」と話した。
この件について、チェルノブイリでの疾病調査に関わった専門家は取材に対し、「科学的な関連はわからない」としながらも、「確かにチェルノブイリにも『鉄の味』や『鉄のにおい』について話す人が多かった」と話した。
とくに、事故の影響による疾病と判断された患者の聞き取りからは、同様の印象が多数報告された。当時の調査に関わった医者らの間でも「呼吸器や味覚でも何らかの異変を感じ取れるのではないか」という議論も盛んに行われたという。鼻をかんだ際に「鼻血が出たようなにおいがした」という印象も多かったが、もっとも顕著だったのは「鉄の味がする水を飲んだ」という経験談だった。このような経験をした人の87㌫は、被曝によるとみられる疾病を発症した。
専門家は「鉄の味というのは何らかの兆候かもしれず、注意する必要がある」と話した。
by prayforjapan | 2011-04-13 03:00 | Genpa2 News | Comments(0)