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【芸能・社会】

小田和正 被災地へ届け涙の熱唱 「明るく走り抜けたい」

2011年5月8日 紙面から

 歌手小田和正(63)が7日、長野市のBIG HATでコンサートを開いた。東日本大震災の影響で約1カ月余り延期されていた自身過去最大規模のツアー「どーも どーも」の初日公演。約6000人のファンを前に、小田は最新アルバム「どーも」の収録曲を中心にヒット曲も交え全35曲、3時間の熱唱を披露した。

 会場にはメーンのほか5つの小ステージを設置。それぞれを小田のコンサートでおなじみの花道で結んだ。ツアーは2年5カ月ぶり。前回はリハーサルのステージで自転車に乗って転倒し、足にけがをしたため、本番では花道を駆け回るパフォーマンスは断念した。

 今回はリベンジという思いもあってか、2曲目の「ラブ・ストーリーは突然に」から花道を軽快にランニング。絶好調をアピールして見せた。

 今ツアーでは震災の影響で静岡公演などを延期したほか仙台、岩手など4カ所での公演を中止した。東北大学出身で、仙台ともゆかりの深い小田は、冒頭のあいさつで「テレビで被災者の皆さんを見て、どんな言葉も歌も励ましにならないと思った。本来なら長野公演もできなかったかもしれません」と切り出した。

 そして「でも、このツアーは絶対やめちゃだめだと考えるようになりました。この状況を乗り越えるには長い時間が必要ですが、いつの日かこのツアーを振り返って、やって良かったと思いたい。被災地の皆さんが喜んでくれるよう、一歩一歩明るく走り抜けたい。今日はその一歩を思いっきり、楽しく踏み出したい」と呼び掛けた。被災者へ思いを込め、時には涙で声を詰まらせながら熱唱し、声援を受けた。

 10月末まで全国25会場で過去最大の67万人を動員する今ツアーでは、東京ドーム(9月28、29日)、ナゴヤドーム(9月17、18日)など5大ドーム公演も実施する。

 

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