八百長問題で揺れた大相撲が、信頼回復への第一歩を踏み出す「技量審査場所」が8日、東京・両国国技館で無料公開で始まった。各日千枚が用意される当日券を求めて、初日は開門直後の午前8時すぎに約600人が列をつくった。
この日は同9時50分に予定枚数の配布が終了。埼玉県熊谷市から来た鈴木勝美さん(63)は事前の電話やインターネットによる申し込み方が分からず、当日券の列に並んだ。1月の初場所以来の場所に「見たかったので大賛成」と喜んだ。
序ノ口の取組で審判を務める親方が入場すると、ファンから温かい拍手が起こった。異例の場所の最初の一番で白星を挙げた18歳の三谷(三保ケ関部屋)は「すごく緊張した」と話した。