大阪ミナミの人気タコ焼き屋、「本家 大たこ」が16日未明、自主撤去した。市道を不法占拠しているとして大阪市が撤去命令を出していた。72年から道頓堀で営業、最近では道頓堀の名物観光スポットとなっていた同店、どこへ行く...
市の行政代執行を予定していた16日。それを待たずに自主撤去だ。
「経営者家族がフェラーリを乗り回していた事もあり、脱税の疑いで税務調査が入ったこともあった。10年程前には東京進出の計画も立ち上がり、企画書・事業計画書も出来上がっていましたよ。そりゃもうかってましたわ」(取引関係者)
昔から話題の絶えない店だった。
外国で売られている日本のガイドブックでも紹介されている「大たこ」であるが、多少なり大阪の観光資源としての役割を担っていたはず。大阪観光という観点から1つの名所が姿を消す結果となった今回の自主撤去に関して大阪人の胸中は複雑だ。
(自主撤去前、屋台をジャッキアップし車輪を取り付け白いワゴン車とヒモで連結しけん引する為の作業)
(ワゴン車を徐行させつつ慎重に屋台をけん引し移動)
(報道陣に囲まれ商店街のアーケードを少しずつ少しずつ千日前通りを目差し移動。叫びながら屋台を追い回す者が出て一時辺りが騒然)
(アーケードを抜け千日前通りに出てすぐの路肩に停められた屋台)
(30~40人の報道陣に囲まれ取材を受ける「大たこ」林 美樹店長)
(午前2時過ぎ、屋台が撤去された跡。人気もなくなり今までの騒動も何も無かったかのような道頓堀の街角)
沢山の報道陣の見守る中「本家 大たこ」は38年の歴史に幕を引き、大阪・道頓堀の街から姿を消した。