食中毒事件の発生

記者資料提供(平成23年4月25日)
神戸市保健福祉局保健所予防衛生課 藤井、中村
TEL:078-322-6789

食中毒事件の発生

概要

 平成23年4月16日(土曜)、垂水区内の「食道園ヤクー ジェームス山店」の営業者から神戸市保健所垂水衛生監視事務所に「4月8日(金曜)に利用した1組4名全員が下痢、発熱等の症状を呈し、うち1名が医療機関の検便でカンピロバクターを検出したとの連絡があった。」との通報がありました。
 調査の結果、4月8日(金曜)の同施設の利用者のうち、調査のできた3組12名中8名が、4月11日(月曜)の朝より下痢、発熱、腹痛等の症状を呈していることが判明しました。また2名の患者及び1名の従業員の便からカンピロバクターの検出が確認されました。
 患者の共通食事が当該施設で提供された食事以外にないこと、患者の発症状況が類似していること、患者便からカンピロバクターが検出されたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、神戸市保健所長は当該施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定し、当該施設に営業停止(4月25日(月曜)から4月26日(火曜)までの2日間)を命じました。
 なお、現時点で患者は全員回復しています。

原因施設

業種 飲食店営業
屋号 食道園ヤクー ジェームス山店
営業者氏名 株式会社 食道園
        代表取締役 江崎 政雄(えざき まさお)
営業所所在地 神戸市垂水区青山台7-5-1
          TEL 078-751-8989

原因食事

4月8日(金曜)に当該施設で提供された食事

病因物質

カンピロバクター

喫食日時

4月8日(金曜)午後4時30分〜

発症日

4月11日(月曜)午前7時(初発患者)

主症状

下痢、発熱、腹痛

検査状況

検便(患者4件、従業員3件)、食品5件、施設等拭取り検査10件

患者の状況

8名(男4名:13〜72才、女4名:9〜68才)
住所別:市内計 8名(垂水区8名)

主なメニュー

生レバー、ユッケ、焼肉(ロース、ハラミ、カルビ、トントロ、地鶏、ミノ、レバー、テッチャン、タン塩)、サラダ

市民の皆様へ

 カンピロバクターは鶏や豚、牛などの腸内に住んでおり、少量の菌量の感染でも発症する全国的にも発生件数の多い食中毒菌です。特に食肉類は調理済み食品とは別の場所に保管したり、取扱う包丁やまな板などは専用にするなど取扱いには注意しましょう。また食肉類の生食は避け、中までしっかり火を通し、菌を死滅させるようにしましょう。