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【大リーグ】

松井に背番号55の呪い!? エ軍時代に背番号奪った男に完敗

2011年5月8日 紙面から

ロイヤルズ戦の1回、一ゴロ併殺打で、一塁に駆け込むアスレチックス・松井。一塁手ホズマー=カウフマン・スタジアム(共同)

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 【カンザスシティー穐村賢】背番号55の呪いか−。アスレチックス・松井秀喜外野手(36)は6日(日本時間7日)、敵地のロイヤルズ戦に「4番指名打者」で先発出場。昨季、松井がエンゼルスに移籍した際に背番号55を譲渡した先発オサリバンに好機で封じ込められるなど、4打数無安打に終わった。松井にとって巨人時代から慣れ親しんだ背番号とはいえ、元同僚から“強奪”した代償は大きかった!?

 背番号を“強奪”した強烈なしっぺ返しが待っていた。この日、ロ軍の先発は昨季途中までエンゼルスで同僚だったオサリバン。昨季松井がヤンキースからエ軍に移籍した際に、背番号55を譲ったという経緯のある因縁の相手だ。

 その右腕と激突したのが1回1死一、三塁の先制機だった。2ストライクからの4球目。内角寄りのチェンジアップを強振したが、打球は一塁真正面に飛ぶ。一塁−二塁−一塁と転送され併殺完成。ア軍でも背番号55を背負う男は、思わず天を仰いだ。「正面に飛んでしまったんで仕方ない。55番を取っちゃったんで怒ってるかもしれない」。松井は自嘲気味に冗談を飛ばすしかなかった。

 メジャーでは背番号を譲り受けた選手は、それまで付けていた選手にプレゼントやお礼をするのがいわば慣例。松井も例に漏れずキャンプでオサリバンを食事に招待したという。しかし、これで背番号55の呪いが解かれたわけではない(?)。汚名返上を期した4回の第2打席は遊飛、6回の第3打席も左飛といずれも凡退。元同僚のありがたくない恩返しを受けた松井は「(オサリバンは)チェンジアップがいいのは覚えているけど…。今日はコントロールが良かったような気がする」と脱帽するしかなかった。

 因縁の相手に封じ込まれ、今季の得点圏打率は・226まで低下。持ち前のクラッチぶりは全く発揮されていない。チームは先発ゴンザレスの好投で辛勝しレンジャーズと並び、同率で地区2位に浮上。何とか松井が勝負強い打撃を取り戻し、混戦から一気に抜け出したいところだ。

 

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