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【プロ野球】

坂本 5割弾 巨人、ナゴヤDで竜に連勝

2011年5月8日 紙面から

中日−巨人 9回表無死、勝ち越しソロを放ち、ラミレスとポーズを決める坂本(左)=ナゴヤドームで(由木直子撮影)

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◆巨人2−1中日

 持っている勝負度胸が違う。1−1で迎えた9回。巨人の坂本はネルソンの真ん中に入ってくる初球150キロをたたいた。打球は左翼スタンドへ届く決勝の4号ソロ。前日も勝ち越しの2点適時打を放っている。2試合続けて自らのバットで勝利を呼び込んだ。

 その前の打席だった6回にもネルソンの初球146キロを振り、一邪飛に倒れていた。「真っすぐを打ち損じました。次も甘い球がきたら打ちにいこうと」。2度続けて初球を打ちにいく思い切りの良さ、同じ直球を狙う負けん気の強さ。この日は3回に同点適時打を放ち、得点圏打率は両リーグトップの6割1分5厘。「いい精神状態で入れているからだと思います」。チャンスで真価を発揮するメンタリティーを22歳は備えている。

 春季キャンプでは打つポイントを近づけて、反対方向への打球を増やそうと試みていた。「選球眼が変わってヒットゾーンが広がると思うんです」。新たな挑戦を試みながらも、シーズンが始まると元通りのスタイルに戻した。この日までに放った26安打のうち、右方向は1本だけ。江藤打撃コーチは「プルヒッターなんだから、無理に右に打とうとしなくていいんだ」。ひたすら引っ張って3割超えの打率をキープしている。

 ナゴヤドームでの2連勝は09年8月25−27日に3連勝して以来。勝率を5割に戻した原監督は「われわれの方がチャンスは少なかったけどね。坂本はまた成長した」と目を細めた。昨季2勝10敗だった鬼門ナゴヤ。巨人にとって、その苦手意識を拭い去れる価値ある連勝になった。 (永山陽平)

 

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