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【プロ野球】

中田翔 2試合連発 また大物食い 天敵杉内から

2011年5月8日 紙面から

日本ハム−ソフトバンク 5回裏1死二塁、同点2ランを放ち、ベンチで小谷野(右)と喜ぶ日本ハム・中田=札幌ドームで

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◆日本ハム3−2ソフトバンク

 2点差を追う5回1死二塁。日本ハム・中田は杉内の外角寄りの直球を捉えた。完全に詰まらされた打球だったが、力で右翼ポール際最前列に押し込んだ。2試合連発の4号は貴重な同点2ラン。大事な首位攻防戦で逆転勝ちの呼び水となった。

 昨季も楽天・田中、西武・涌井、オリックス・金子千らから本塁打を放った怪物はまたも“大物キラー”ぶりを発揮。笑いをかみ殺すようにしてダイヤモンドを1周した中田は「相手は杉内さん。そう簡単に点は取れないので、すごくうれしい」と試合後に満面の笑みを浮かべた。昨季、チームは杉内に1勝5敗と大きく負け越し、4完封を喫した。天敵左腕にはこの日も4回までに6三振を奪われていただけに、大きな価値のある一発。梨田監督も「翔のホームランが出るまで負けゲームだった。雰囲気がガラリと変わったね」と目を細めた。

◆右方向弾はプロ初

 右方向への本塁打はプロ通算13本目で初めて。原動力は米大リーグ・ツインズの西岡から伝授された新打法。昨オフは母校・大阪桐蔭高の先輩にあたる西岡と合同自主トレを実施。ここで西岡に教わったのがバットのヘッドを立て、両脇を締めたまま回転する打撃フォームだった。開幕から不振が続いた時期にはバットを寝かせて構えたこともあったが、「理想は西岡さんのフォームなので」と原点回帰。持ち前の怪力をボールに効率良く伝える技術を体得しつつある。

 キャンプ中には弱点である股関節の柔軟性を強化するため、股割りトレも敢行。地道な努力が実を結びつつある現状に「右方向に打てたのが自分としては大きいし、続けていきたい」と中田。広角打法を身に付けた未完の怪物が、本格ブレークを果たす日は近い。 (臼杵秀之)

 

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