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長州、藤波に雪辱ならずも「次、頑張る」

 長州力(左)に足四の字固めを決める藤波辰爾=大阪府立体育会館第2競技場(撮影・佐々木彰尚)
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 長州力(左)に足四の字固めを決める藤波辰爾=大阪府立体育会館第2競技場(撮影・佐々木彰尚)

 「レジェンド・ザ・プロレスリング」(7日、大阪府立体育会館第2競技場)

 昭和のプロレス黄金時代を駆け抜けた長州力(59)と藤波辰爾(57)が、今年1月10日の旗揚げ戦以来となる一騎打ちで激突し、藤波が連勝した。

 大阪では16年ぶりの一騎打ち。立ち見も出る1500人の超満員札止めに、関係者が「会場レコードです」と喜ぶ熱気の中、入場曲『パワーホール』に乗って現れた“革命戦士”に「長州、リベンジや!」と浪速のファンの声援が飛んだ。

 ゴングが鳴り、両雄はがっちり両手を組んでロックアップ。7分、長州がサソリ固めを決めると会場から拍手。藤波もドラゴンスクリューから足4の字固めで反撃したが、トップロープに登ったところを長州に捕まって雪崩式脳天砕き。ともにリング上で大の字となり、10分が経過。先に立った長州がロープに体を振り、こん身のリキラリアート。さらにトドメのラリアートを仕掛けたが、藤波が右腕をキャッチして逆さ押さえ込みで逆転勝ちだ。10分間に2人の技が凝縮された“プロレスの教科書”だった。

 これで通算成績を16勝6敗2分け4無効試合とした藤波は「彼とは何年戦っても特別な気持ちにさせられる。次の大阪では上の大ホールでやりたい」とご機嫌。「博多、広島、名古屋、札幌…。そして東北でも、まだ大会はできないまでも元気づけに行きたい」と全国ツアー構想を明かした。

 前回の雪辱がならなかった長州も「負けて言うのもアレだけど、少しずつ、にらみ合ってると感情が入ってきたというのはある。後楽園に続いて大阪も待ち望んでくれた。そういう部分ではやりがいがある。また次、頑張りますよ。そのためにリングに上がってるんですから。頑張れなくなったらもう上がんないですよ」と再々戦に意欲的。“平成の名勝負数え歌”はまだまだ続く。

(2011年5月7日)

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