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7.28(Fri) 2 MANY DJS @WOMB

[] 最新ミックス音源

0412*disconoire (mp3(30.4MB) | date:04/12/24 | play time 66'35")

2006-05-23 Tue

[][][][] 腐女子は語ることができるか 00:27  腐女子は語ることができるかを含むブックマーク

わたくしミクシィでスラムダンクのコミュニティを管理しているんですけれど(5/22現在で参加人数がマンガ系コミュトップの47,000人超でアナオソロシス)、そのコミュで以前「ボーイズラブ」というタイトルのトピックが立ち、「あなたの好きなカップリングは何ですか?」という一文とともに堂々と花形×藤真のカラミ絵画像が貼られ、大変な物議をかもしたことがあったんです。

「ふざけるな」「見るのはもちろんのこと、このコミュにそんなトピックがあるということ自体がイヤなので削除してほしい」などといった意見が大多数、「原作を汚されたようで不快」という、BLの是非は別にしてもファン心理としてはそれなりに理解できる意見、「嫌なら見なきゃいいじゃん」メソッドに基づいた意見なども錯綜しつつ、噴出する削除要請に対しそのトピックを立てた人の言い分というのが「削除するとBLを批判することにもつながりそうだからしない」というもので。

もちろん、言っていることそのものは正しいんでしょう。しかしその一方で、長い歴史を通じて「誰にも迷惑をかけないよう物陰でひっそりと楽しむ」という処世術を経験的に培ってきた大多数の腐女子と呼ばれる層の人たちにとっては、上記のような「正しさ」を他者に向けて主張することがかえって迷惑であるという「現実」がその人には分からないのだなあと、いやもしそれを分かったうえで確信犯(誤用)でやっているのだとしたらなおさらタチが悪いなあと、そして自分としてもその「正しさ」に「現実」を対置させて「まーちょっとそのへんでカンベンしてくれや」と腐女子の立場を代弁するのもまたためらわれ、もどかしくモヤーっとした気分のまま、管理人としての立場上なるべく中立的な意見を述べて無難に鎮火させたと、そんなことがあったんです。

いや、なぜこんなエントリを唐突に上げたかというと、局地的に話題になっているかの腐女子*1、あの本を読んだ女子の方々が抱いたであろうモヤモヤ感が、上記のやり取りにおいて自分が感じたモヤモヤと(形式において)なんとなく似てるんじゃないかなあと思ったからなんですけど、いや実際の話その腐女子本は読んでないしネットで言及記事を読んだだけでヤマカンで言ってるだけですすいません。間違ってたらすいません。と謝りつつもいけしゃあしゃあと持論を展開させますけど、思ったのは、本当にあるのかどうかもよく分からないかの「腐女子文化系女子」という対立構図は、「モテ/非モテ」の図式によってではなく、まず「表象」の問題として考えたほうがいいんじゃないかということ。では腐女子とはサバルタンであるのか? いや、腐女子「を」語ることはできなかったとしても、腐女子「が」語ることはできるんじゃないかと、そしてしかしおそらくそれはなかなか困難な試みなのであるだろうし、結局なにが言いたいかというと、その試みをあっさりと体現してしまうしょこたん(http://yaplog.jp/strawberry2/)は神であり奇跡なのである。*2

*1杉浦由美子『オタク女子研究 腐女子思想大系』(ASIN:4562039922

*2:正確を期するなら、しょこたんは腐女子ではなくオタク女子と言ったほうがいいのでしょうけど

プロフィール

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安藤星彦 (所属:ヤング)