(CNN) 米軍が1日にパキスタンで実行したオサマ・ビンラディン容疑者殺害作戦の一部始終を、オバマ大統領は首都ワシントン周辺の一室で関係者とともに見守った。ブレナン大統領補佐官(国土安保・テロ対策担当)が2日、ホワイトハウスで記者会見して明らかにした。
ブレナン補佐官によると、米軍の特殊部隊がパキスタンで作戦の準備を進める中、米国時間の1日午後、オバマ大統領と作戦にかかわった主要メンバーが招集され、作戦開始から標的の発見、遺体の回収に至るまで、リアルタイムで進行状況を見守った。
米当局者は、一部で生中継の映像も流れたとしている。しかし映像の内容は明らかにしなかった。
ロサンゼルスタイムズ紙は、バージニア州にある米中央情報局(CIA)本部ビル7階に作戦の様子を生中継する映像が送られていたと報じた。ブレナン補佐官は、中継映像が流れたかどうかについては言及を避けた。
同補佐官によると、ビンラディン容疑者の行方を追っていたCIAは、同容疑者がパキスタンの施設内にいるとの確信があるとホワイトハウスに伝えていたという。「大統領はわれわれの人員の身の安全を非常に気にしていた。大統領の心中に一貫してあったのはそのことだった」と同補佐官は述べた。