「NHKマイルカップ・G1」(8日、東京)
勢いに乗りたい。ヒルノダムールで先週の天皇賞を勝った昆厩舎が、3歳マイル王決定戦に送り出すのがリキサンマックスだ。「G1を勝つのはそう簡単なものじゃない」と昆師は冷静に話す。しかしもちろん、色気がないわけではない。「自分の形になれば強い。ダムールが勝ってくれて、いいムードで行けることは確かだよ」。勝利への青写真は描かれている。
15頭立ての3番人気に支持された新馬戦では、もろさを露呈して11着に敗退。しかし、逃げに転じた直後の未勝利戦を勝ち上がると、続くきさらぎ賞では大逃げを打って首差2着と粘り通した。「ハナしかない。2番手じゃ競馬にならんから」。早くも“逃げ宣言”で他陣営をけん制する。
全兄ローレルゲレイロは07年の2着馬。ゴール前でピンクカメオの強襲に遭い、あと一歩のところで勝利に手が届かなかった。「お兄ちゃんが負けているから、弟は頑張るかもしれんな。厳しい競馬になるだろうけど、きさらぎ賞のような競馬ができれば」と指揮官は期待する。厩舎ゆかりの血統馬が、自慢の逃亡劇でG1奪取を狙う。
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