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「福祉職場の人手不足 悲鳴上げる介護現場」
 福祉現場が直面している人手不足。景気回復に伴う雇用情勢の改善を受け、厳しい労働条件が敬遠されていることなどが原因で、兵庫県内だけでなく、全国的にも同様の現象が起きている。特に顕著なのが介護福祉の現場。関係者からは「早く手を打たないと人手不足はさらに深刻化する」と悲鳴が上がっている。

景気回復などが要因

■人が集まらない

 「一昨年くらいから職員を募集しても、人を集めるのに一苦労するようになった。退職者の補充のため昨年、中途採用をしようとしたが応募はゼロ。問い合わせが二件あっただけ」

 伊丹市の特別養護老人ホーム「K―maisonときめき」の施設長武内伸泰さんはため息をつく。同施設では昨年、三人が退職したが、職員の補充ができず、残った職員は負担が増した。夜勤は、多くても週に一回だったのが、少なくて一回、多いときには二回に。通常、現場に出ない管理職も食事や風呂の介助をするようにもなった。

 景気回復に伴い、福祉分野の全国有効求人倍率は年々上昇。二〇〇五年には全産業を上回り、その後も上昇を続けている。中でも老人・介護分野の数値が高くなっている。

 〇六年十一月の兵庫県の福祉分野の有効求人倍率は3・22。全国の数値よりも1・6ポイント高いが、「兵庫は人口に占める介護福祉施設の割合が高く、全体の倍率が押し上げられているのでは」と中央福祉人材センター(東京)。

■結婚できない

 なぜ福祉、そして介護の現場に人が集まらないのか?

 芦屋女子短期大学(芦屋市)文化福祉学科教授の杉本章さんは「仕事のきつさに対して、正当な評価や処遇を得ていないから」と指摘する。

 介護労働安定センター(東京)が〇五年に実施した調査によると、介護職員全体の月間実質賃金は平均十七万二千四百円。非正社員が七割強を占めるヘルパーの場合は、月平均八六・八時間働いて十一万千五百円だ。

 大阪市西成区の特別養護老人ホーム「白寿苑」の施設長新田正尚さんは「特に若い職員は『こんな労働条件では結婚できない』といって辞めていく」と漏らす。「賃金をアップしたいのはやまやま。しかし、それには介護報酬の引き上げが必要で、そうなれば介護保険料が上がるのは必至」と、新田さんは頭を抱える。

■学生も介護離れ

 人員不足は介護福祉士を養成する短期大学や専門学校にも及ぶ。厚生労働省の調査では、〇四年時点で専門学校の約七割が定員割れの状態になっている。

 芦屋女子短期大学は〇五年度、文化福祉学科を開設したが、入学者は二年連続で定員の25%に当たる十人だ。同学科教授の杉本さんは「少子化も一因だが、介護現場の厳しい現実が知られるようになったことが、入学志望率の低下につながっている」と分析する。

 白寿苑施設長の新田さんは「福祉現場の人手不足は、景気回復による他業種への人材流出に加え、高齢化に伴い増え続ける介護需要、実態に見合わない低報酬など複合的な問題が要因となっている。施設の実態を正しく理解してもらい、行政、地域を交えて議論した上で、早急に対策を打つことが急務だ」と訴える。
 介護職員の待遇の改善は、介護保険では全く考られていないのが実情だったりします。

 おいらは33歳で結婚できたけど、これは副業(パソコン系の仕事)があるのと、うちの嫁さんの特殊技能(ピアノの先生)があるのと、家賃や食材費があまりかからない(家賃がほとんどかからないのと、食費が家庭菜園や鶏を飼っていることでセーブできている)からなんとかなったようなもの。普通なら無理、と言うか、おいらのいる法人では40代でまだ結婚してない男性介護職員ゴロゴロしてますからね。

 良い介護を提供するには、そのスタッフも良い環境でいなければいけないと思います。パワハラなんかもってのほか。ストレスによる虐待などの要因になりかねないからね。

 お役人の皆さん、将来入るかもしれない有料ホームで虐待されたくなければすぐに何とかしてください。鹿児島県内には給料が足りなくて副業にいそしむ女性介護職員も相当存在します。天文館の飲み屋ならまだ良い方で、個人で客を取り、売春している娘もいますよ。「仕方ないのよ・・・」と泣きながら。そういう方向に進ませるような低賃金で死ぬまでこき使うのが本当に将来の福祉のため、ですか?




【2007/02/24 23:42 】
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