メア氏が米国務省を退職することについて7日、関係者からは「県民に謝ってほしかった」「辞めるだけでは問題は解決しない」との声が上がった。
メア氏が同省日本部長を更迭されるきっかけとなった講義内容を明らかにした米アメリカン大学の学生の一人、トーリ・ミヤギさん(20)は「メア氏の退職で問題は解決しない。メア氏の持っている(差別的な)考え方こそ国務省からなくさなければならない」と指摘。「日米関係を発展させる唯一の方法は、日本が対等なパートナーとして扱われることだ」と訴えた。
米軍普天間飛行場の県外移設を訴え、宜野湾市の女性を中心につくる「カマドゥー小たちの集い」の佐喜眞加代子さん(62)は「辞めて済む問題ではない。県民に謝りもせず、辞表を出すとは何なのか」と激怒。「なぜこの時期の辞任なのか。原発事故が怖くて、辞めたのでは」と皮肉った。
沖縄対外問題研究会の宮里政玄代表(79)は「メア発言は『基地は沖縄に』という、日本の官僚、国民にもある差別意識を反映したものだ。米国政府は基地維持のため日本政府よりは県民感情に配慮するだろうが、県民の怒りが長く続かないとみるとメア氏の復権もあり得るのではないか」と指摘した。