原子力発電への思いと悔恨の念(2)
推進派であったことを恥じる気はない。
しかし、その後の監視を怠った責任を感じる。
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原子力発電所が福島県に誘致され、その建設が始った頃、左翼の反対運動も活発化していた。社会党、共産党の左翼政党から、福島大学を拠点としていた中核派などの極左まで、その反対運動は反日左翼勢力が総結集して、福島市内における反原発のデモ行進は荒れるに荒れて、機動隊と衝突するなど現在では想像できないほどの盛り上がりであった。
その頃の私はまだ19歳の頃だったと思います。たった一人で「原子力発電を推進せよ!」というビラを電柱に張り出して何度か警察に検挙されたことがありました。この頃の私はただ左翼が嫌いで嫌いで、左翼が言っていることと正反対の事を言っていれば間違いないと考えていた。
その後原発に対する運動からは早い段階で手を引いた。その一番の理由は反原発運動の沈静化でした。反原発で一番活発に動いてリーダー的な存在だったのが社会党の県会議員の岩本忠夫氏だった。原発反対同盟の会長だった彼はその後驚くべき変身を遂げた双葉町の町長に当選するや原発反対の声を全く出さなくなった。賛成派に転じたのである。
福島県では共産党を除いては反原発派は存在しないと言っても良い状態であった。私もその活動の拠点を東京に移すと、原発に関する興味は薄れ電力会社が大量に流し続けた「安全神話」に疑いを持つことなく今日を迎えた。
さて、今回若い頃に原発推進派であったことで、私を批判する人がいますが、何の権力も持たない一介の右翼活動家が原発行政に影響を与えることなど出来る筈もなく、その点に関しては全く責任など感じてはいません。
ただ、責任を痛感するとすれば原発が運転を開始して、暫く過ぎてからごく最近までにおいて、全く触れてこなかったことではないかと強く反省しています。このブログを書き始めてからも福島原発では度々問題を起こしていました。
例えば2010年6月には次のような事故が起きていた。
福島第1原発:2号機トラブル 原子炉水位が低下 11年半ぶり自動停止 /福島
運転中の福島第1原発2号機(大熊町)が17日、発電機の故障で自動停止したトラブルは、原発を安全に停止するために必要な外部からの代替電力の供給が行えず、原子炉の水位が約2メートル低下する深刻な事態だった。東京電力は同日、県と原子力安全・保安院にトラブルを報告したが、復旧のめどは立っていない
東電によると、同日午後2時50分ごろ、タービン建屋内の主発電機を制御する「界磁遮断機」が故障し、発電機とタービンが停止。タービンを回す蒸気の発生を止めるため、原子炉も停止した。原子炉本体に問題はなく、放射能漏れなど外部への影響はないという。同原発の自動停止は98年11月の3号機以来、約11年半ぶりだった。
原子炉が止まった場合、外部の送電線から発電所内の電力を供給するが、切り替え装置が機能せず、2号機全体が停電。このため、原子炉内に冷却水を給水するポンプが動かなくなった。十数分後に非常用のディーゼル発電機が起動し、代替ポンプで水位を回復させた。
水位の低下は炉心の燃料棒を露出させ、原発にとって最も危険な空だき状態を引き起こす恐れがある。原子炉は停止しても、停止直後の燃料棒には熱が残っているため、重大な事故になる可能性がある。今回も水位の低下が止まらなければ、緊急炉心冷却装置が作動していた。【関雄輔】
毎日新聞 2010年6月18日 地方版
この事故は福島県にも伝えられていたし、このようにニュースとしても流れていた。
外部電源が停止すれば、原子炉に水を送るポンプが作動せず、冷却水が入らなくなり、水位が低下することは予想されたことだった。水位が下がるということが、どれほど危険な事かもこの時に記事になっていました。
この事故をしっかりと追及していれば、今回の事態を防げたかもしれません。外部電源の停止が引き起こす惨状をもっと深刻に捕らえていなければならなかった。この事に悔いが残ります。私がこのブログで記事を挙げていただけでも違っていたかも知れません。
このニュースがもっと深刻に伝えられ検証されていれば、このような事態を招かずに済んでいたかも知れないと思うと、本当に悔しくてブログで指摘されたように「悲しい瀬戸」にならなくて良かったかも知れない。残念でなりません。
『原発災害・被害者の会』
genpatusaigai@gmail.com
先日、今年は稲作をやらないとお知らせしましたが、今年も稲作を行なうことに決めました。苗は蒔かなかったので植える直前の苗を買うことにしました。一旦は諦めたコメ作りを又行なうことに関しては、その理由を説明させていただきます。
我が家の水田の放射性物質セシウムの量は農林水産省が決めた耕作可能な数値でしたが、私は自分の水田を土壌調査と改善を行なう研究機関に無償で提供するために研究機関や団体を探してきました。幾つかの研究機関やNPO団体と交渉してきましたが、時間が少なくどの団体も今年実施できる状態にはありませんでした。
支援者からひまわりの種もたくさん送られてきましたが、やはりどこかの研究機関と一緒にやらなければ、その統計表も得られません。そのような中で先日5日に紹介した『大地を守るエビちゃん日記』を目にしました。全く存じ上げてはいない方ですが、最後の言葉に心を打たれました。
いずれにしても、自然界の力と調和しながらきっちりと安定化させていく、
といのが最も効率がいい、ということになると思うが、いかがだろうか。
大切な食料基地でもある福島を、荒涼とした大地にしてしまうのでなく、
稲やヒマワリや菜の花を咲き誇らせながら修復へと向かおうよ。
その田園はきっと僕らに 「希望」 を語りかけてくれるはずだ。
以上
今日は田んぼに肥料をやり耕うん機を動かしました。風が強く住宅地に土ぼこりが吹いて行くので一旦止めて、また明日朝一番から耕すつもりです。20アールほどの小さな稲作ですが、希望を捨てないでやって行きたいと思います。
★お知らせ
りんごジュース・ジャムの販売
尚、今回の震災で支援金や義援金のカンパを申し出たり、既に送金して頂いている方もおられますが、現在個人のカンパは呼びかけておりません。もし、そのような志の方がおられましたら、商品の注文でご支援下さい。よろしくお願い申し上げます。
昨年好評だった手作りのりんごジュースを今年も作りました。今年は新しい専門の箱も製作しましたので、その箱に入れて販売します。
ジュースは二本入りセットの販売です。
720ミリリットル入り2本で1500円となります。
送料は下記の通りです。二箱まではこの料金です。
三箱まで同じ料金です。なお、ジャムもこの料金となります。
関東・東京 信越 650円 585円
中部・北陸 730円 同じ
大阪・近畿 990円 800円
中国・四国 1060円 995円
九州 1140円 995円
北海道 730円 同じ
注文はメールにて受付します。
fukushimaseto@gmail.com