政府は29日、沖縄県の米軍普天間飛行場移設に伴って、同県名護市辺野古に建設予定の代替施設の形状について、滑走路が2本で米側が支持する「V字案」とする方針を固めた。日米両国の外務、防衛担当閣僚による「日米安全保障協議委員会(2プラス2)」での正式合意を目指す。滑走路が1本の「I字案」は断念する。複数の政府関係者が明らかにした。
北沢防衛相は来月7日に沖縄を訪問し、仲井真弘多知事と会談する。V字案に理解を求める考えだが、県外移設を主張する沖縄県側は反対する見通しだ。
V字案は、自民党政権時代の2006年に日米で合意した。鳩山前政権は自民党政権下の計画見直しにこだわり、昨年5月の日米合意では滑走路の形状を明示しなかった。