「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(7日、大阪府立体育会館)
王者・亀田興毅(亀田)のセコンドに、元WBC・WBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(32)=メキシコ=の次兄エドアルド・モンティエル氏(35)が付くことが6日、判明した。モンティエル氏は“メキシコ版亀田3兄弟”の次男で、弟の世界戦で21戦セコンドについた名トレーナー。百戦錬磨の参謀を得て、興毅が地元大阪でKO防衛を飾る。この日は大阪市内で計量が行われ、興毅がリミットいっぱいの53・5キロ、挑戦者は53・1キロでパスした。
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初めて地元大阪で世界戦に臨む興毅にとって、何よりも心強いセコンドだ。「やっぱり安心感がある。弟(フェルナンド)の世界戦で何度もセコンドに付いてるから。ボクシングもよく知ってるし、俺もメキシコでボクシングを教えてもらった。強力な助っ人やな」と、全幅の信頼を寄せる。
メキシコで修行中の三男・和毅を通じて、モンティエル・ファミリーと交流を持つようになった。3年前にはメキシコで興毅がフェルナンドとスパーリングをし、家族ぐるみで付き合っている。今回、亀田ジム側からモンティエル氏にオファーを出し、セコンドに付くことが決まった。
モンティエル氏は弟のフェルナンドの世界戦21戦すべてのセコンドに付いており、まさにプロフェッショナル。昨年4月にフェルナンドが長谷川穂積(真正)と対戦し、長谷川から王座を奪った試合でもセコンドに付き、ボクシングの本場ラスベガスのリングにも何度も上がっている。
モンティエル氏は、すでに挑戦者ディアスのスタイルを分析済み。同じ中米のボクサーであるディアスについて「いいボクサーだ。ニカラグアの選手はタフな選手が多く、みなハングリー。リミットよりも400グラム下回った体重をみると、いい練習をしてきたことが分かる」と評価した。
名参謀を得た興毅は計量後、これまで封印してきたパフォーマンスを復活させた。分厚い漫画週刊誌を真っ二つに切り裂き、気合を見せた。「大阪やから、これぐらいのことはせなアカンやろ。大阪は俺の原点。ここから第二章の始まりやから最高の形で勝ちたい」と、気持ちを新たにしていた。
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