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◆プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・亀田興毅―同級14位ダニエル・ディアス(7日・大阪府立体育会館)王者・興毅が強力助っ人を得た。初防衛戦のセコンドに、昨年4月に長谷川穂積(真正)をTKOで下した前WBC・WBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)の実兄・エドアルド氏(35)が加わることが6日、決まった。この日、大阪市内で前日計量に臨み、挑戦者・ディアスとともに一発クリア。世界の技を知り尽くした仕事人とのタッグで、待望のKO勝利を引き寄せる。
試合前日に心強い援軍が現れた。モンティエル4兄弟の二男、エドアルド氏が興毅のセコンドに入る。モンティエルは昨年4月、当時WBC世界バンタム王者だった長谷川の11度目の防衛戦で4回TKO勝ちし、ベルトを奪った最強王者。亀田家と同じボクサー一家という共通点もある。プロ経験もあるエドアルド氏は弟の世界戦では必ずセコンド入りしてきた。
興毅は「世界戦のキャリアが多いし、ええよね」と信頼を寄せる。一時メキシコを活動拠点にしていた2、3年前に三男・和毅(19)とともにモンティエルの所属ジムで練習を行ったことが交流のきっかけ。今回は同氏がセコンド入りを希望し、実現したという。両手のバンデージも巻いてもらう予定で、アドバイスに関し「話すのは試合当日」と王者は口をつぐんだが、リング上で世界の技が伝授されるのは間違いない。
エドアルド氏は「ディアスは53・1キロの計量結果を考えるとかなり練習してきたはず」と分析。「ニカラグアの選手は総じてハングリー精神があり、非常にタフだ」と激戦を予想している。
初の凱旋世界戦にテンションは最高潮だ。重さ100グラムのペンダントを付ける余裕を見せ、53・5キロのリミットで計量をパスした後「久々にやったろか?」と突然漫画雑誌を取り出した。真っ二つに引き裂く、剛腕をアピール。「定番やねん。おもろいな。破った後の快感が」と笑った。03年12月のデビュー戦前に初披露した“パフォーマンス”で原点に舞い戻った。
「大阪でデビューした時を思い出し、これからもガムシャラに突っ走ってきたい」と決意表明。一家を代表する長兄が、生まれ育った土地で世界王者の存在感を見せつける。
(2011年5月7日10時04分 スポーツ報知)