「焼肉酒家えびす」の砺波店など無期限営業禁止

　富山県は６日、集団食中毒が発生した「焼肉酒家えびす」の砺波店（同県砺波市）と高岡駅南店（同県高岡市）を、食品衛生法に基づき無期限の営業禁止処分にした。福井県も同日、福井渕店（福井市）を同様の処分とした。被害が拡大し再発防止策が講じられていないことなどが理由。

　同法が定める店舗営業に関する処分のうち、許可取り消しに次ぐ重い処分。富山県は処分期間を無期限としたことに関し「再開しても安全だという保証はない」としている。富山県は砺波店を４月２７日から、高岡駅南店を３０日からいずれも３日間、福井県は福井渕店を５月２日からの４日間営業停止処分としていた。

　一方、富山県の石井隆一知事は６日、生食用肉の成分規格や加工、保存に関する法的拘束力のある基準を設けるよう細川律夫厚生労働相に要望。要望書では、１９９８年に厚労省が定めた生食用肉の衛生基準について「加工などの基準が目標として示されているにすぎない」と指摘した。

　知事は要望後、記者団に、当時生食用肉を規制する議論がされたにもかかわらず基準づくりが先送りされたとして「１０年以上、結果として放置されたのは大変残念だ」と述べた。

（2011年5月6日22時45分  スポーツ報知）

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