2011年度の供給計画(注)は、「経営ビジョン2030」の実現に向けて、本編で示した基本的な考え方をもとに、
- 安定供給の確保
- 地球環境保全への積極的な取り組み
- 合理的な設備形成とさらなる効率化の推進
の3点を重点項目として策定いたしました。
(注)2011年度供給計画については、東北地方太平洋沖地震の発生前にとりまとめ、作成したものであり、当該地震による影響については、現在調査中です。今後、供給計画に変更が生じた場合には、すみやかに変更について届け出ます。
需要想定
販売電力量は2020年度で1,405億kWhと想定し、2009年度から2020年度に至る年平均増加率は1.2%(気温補正後)としました。
また、最大電力は2020年度で2,737万kWと想定し、2009年度から2020年度に至る年平均増加率は0.8%(気温補正後)としました。
(単位:億kWh、万kW、%)
年度 | 販売電力量 | 最大電力(送電端) |
---|---|---|
2009年度(実績) | 1,228 (気温補正後1,231) |
2,317 (発電端2,388) (気温補正後2,495) |
2010年度(推定実績) | 1,294 (気温補正後1,277) |
2,621 (発電端2,698) (気温補正後2,561) |
2011年度 | 1,275 (気温閏補正後1,272) |
2,560 (発電端2,637) |
2012年度 | 1,296 | 2,586 |
2013年度 | 1,310 | 2,605 |
2014年度 | 1,323 | 2,624 |
2015年度 | 1,337 | 2,643 |
2020年度 | 1,405 | 2,737 |
2009年度~2020年度 年平均増加率 |
1.2 (気温補正後 1.2) |
1.5 (気温補正後0.8) |
(注)2009年度は、7月に最大電力を記録。
主要電源設備計画
原子力発電の着実な推進や再生可能エネルギーの導入拡大、火力発電の一層の高効率化など、3Eを同時に達成する電源構成の実現に向けた設備形成を進めます。
当社
(単位:万kW)
種別 | 2010年度(実績) | 2011年度 | 2012年度~2015年度 | 2016年度~2020年度 | 2021年度以降 |
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原子力 | 浜岡6号 140級 (平成30年代前半) |
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火力 | 上越1号系列 119 (2012年7月、2013年1月) 上越2号系列 119 (2013年7月、2014年5月) 西名古屋1号~4号 119 (2013年度) |
西名古屋7号系列 220級 (2019年度) |
|||
水力 | 須砂渡 0.024 (2010年9月) |
徳山 15.34 (2014年6月) 1地点 0.026 (2014年度) 和合(注) +0.01 (2012年9月) |
1地点 0.022 (2016年度) |
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新エネルギー 風力 | 御前崎(2期) 1.6 (2011年1月) |
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新エネルギー 太陽光 | メガソーラーいいだ 0.1 (2011年1月) |
メガソーラーたけとよ 0.75 (2011年10月) |
メガソーラーしみず 0.8 (2015年2月) |
||
小計 | 1.724 | 0.75 | 254.176 119 |
220.022 |
(注)和合は設備改修による出力増(0.3万kWから0.31万kW)。
他社受電
(単位:万kW)
種別 | 2010年度(実績) | 2011年度 | 2012年度~2015年度 | 2016年度~2020年度 | 2021年度以降 |
---|---|---|---|---|---|
原子力 | 大間 138.3のうち20.5 (2014年11月) |
敦賀3号 153.8のうち72.3 (2017年7月) 敦賀4号 153.8のうち72.3 (2018年7月) |
|||
水力 | |||||
風力 (グループ会社分) |
ウインドパーク 笠取(2期) 1.8 (2010年12月) |
青山高原ウインドファーム増設(注) 8 (2016年度) |
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小計 | 1.8 | 0 | 20.5 | 152.6 |
(注)(株)青山高原ウインドファームでは、増設計画について2016年度の実現を目指して準備中。
当社・他社受電合計
(単位:万kW)
年度 | 2010年度(実績) | 2011年度 | 2012年度~2015年度 | 2016年度~2020年度 | 2021年度以降 |
---|---|---|---|---|---|
合計 | 3.524 | 0.75 | 274.676 119 |
372.622 |
今後10年間(2011年~2020年)の合計
当社 | 474.948 |
---|---|
他社 | 173.1 |
合計 | 648.048 |
最大電力需給計画(送電端)
上越火力発電所および西名古屋火力発電所7号系列の新設などにより、安定供給の確保を図ります。
(単位:万kW、%)
年度 | 最大電力 | 供給力 | 供給予備力 | 供給予備率 |
---|---|---|---|---|
2010年度(実績) | 2,621 | 2,916 | 295 | 11.2 |
2011年度 | 2,560 | 2,999 | 439 | 17.1 |
2012年度 | 2,586 | 2,891 | 305 | 11.8 |
2013年度 | 2,605 | 2,829 | 224 | 8.6 |
2014年度 | 2,624 | 2,906 | 282 | 10.8 |
2015年度 | 2,643 | 2,906 | 263 | 10.0 |
2020年度 | 2,737 | 3,030 | 293 | 10.7 |
電源構成
供給力の安定性、環境負荷特性、経済性、技術的な運転特性などを総合的に勘案し、各種電源をバランスよく組み合わせるよう電源開発を進めます。
流通設備計画
将来の需要動向や電源開発などに的確に対応しつつ、合理的かつ計画的に流通設備の形成をおこないます。
送電設備
件名 | 亘長 | 使用開始時期 |
---|---|---|
275kV上越火力線 | 63km | 2011年 6月 |
275kV鈴鹿開閉所 | 2011年 6月 | |
275kV伊勢幹線 鈴鹿(開)π引込 | 1km | 2011年 6月 |
275kV駿河東清水線 | 16km | 2014年 3月 |
500kV関ケ原北近江線 | 2km | 2017年 6月 |
500kV関ケ原開閉所 | 2017年 6月 | |
500kV三岐幹線 関ケ原(開)π引込 | 1km | 2017年 6月 |
275kV海部名城線 牛島町(変)π引込 | 0.1km | 2017年 6月 |
変電設備
件名 | 増加出力 | 使用開始時期 |
---|---|---|
500kV愛知変電所増設 | 100万kVA | 2012年 4月 |
275kV東名古屋変電所増強 | 30万kVAから45万kVA | 2012年 5月 |
275kV西名古屋変電所増設 | 45万kVA | 2013年 6月 |
275kV東清水変電所 | 50万kVA | 2014年 3月 |
東清水(変)FC | 30万kW | 2014年12月 (2006年 3月一部使用) |
牛島町変電所275/77kV変圧器設置 | 60万kVA | 2018年 6月 |
牛島町変電所変圧器昇圧(154/33kVから275/33kV) | 2018年 6月 |
(参考)設備投資額
(単位:億円)
年度 | 2010年度(推定実績) | 2011年度 | 2012年度 | |
---|---|---|---|---|
電気事業 | 電源 | 1,130 | 1,333 | 1,506 |
流通その他 | 1,525 | 1,568 | 1,844 | |
合計 | 2,655 | 2,901 | 3,350 | |
附帯事業 | 18 | 11 | 48 | |
総合計 | 2,673 | 2,912 | 3,398 |