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[事件]ニュース
【放射線 正しく怖がるために】(上)“場当たり的”政府説明に募る住民不安
2011.5.7 08:00
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4月30日の衆院予算委。首相は「原子力安全委員会の議論の結果に基づく助言で対応している。場当たり的ではない」と基準の正当性を訴えた。
しかし、その後に助言を求められた原子力安全委が2時間で「政府の基準案は妥当」と回答していたことや、首相が小佐古教授と面識がないまま参与に任命していたことが判明した。
小佐古教授は辞任後、沈黙を続けている。「20ミリシーベルトの件で辞めたのは論理的ではない。政府にいろいろ提案したが、小佐古さんの意見が通らなかったのではないか…」。小佐古教授を知る放射線の専門家は心中をそう推察するが、政府の“場当たり的”な対応に加え、小佐古教授が問題視した「20ミリシーベルト」の科学的根拠を示さなければ、住民は一層不安になってしまう。
◇
前例のない原発事故で政府の放射能対策は後手に回り、国民の不安は高まる一方だ。政府の原発対策にはどこまで科学的根拠があるのか。改めて検証する。
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