中部電力の水野明久社長は12日午前、浜岡原発の地元御前崎市を訪ね、市役所で石原茂雄市長と面会した。海岸と発電所敷地の間に高さ12メートル以上の防波壁を建設する計画など、東京電力福島第1原発の放射性物質漏えい事故を踏まえた津波対策を報告した上で「今後も地元に対策内容をしっかりと説明していく」と約束。防波壁の完成時期については「2〜3年かかる」との見通しを示した。
水野社長は、石原市長を前に「(同じ電力会社として)福島原発の事故で皆さまに心配をかけている」と陳謝した。防波壁のボーリング調査を始めた点を強調し、「早急に対策を進めている。今後も、さまざまな環境に対応する訓練を計画している」と語った。
石原市長は「市民が不安に陥っている。(福島第1原発の事故を想定した)訓練を繰り返しやるべき」と指摘し、「防波壁も前倒しで進めてほしい」と要望した。
市長への面会は東日本大震災以降、2回目。水谷良亮浜岡原子力総合事務所長らが同行した。
その後、県庁に川勝平太知事を訪ねた中電の水野社長は、浜岡原発の津波対策として「緊急の安全対策や施設の裕度工事(津波に耐える力に余裕を持たせる工事)をすることが課せられた責務」と述べ、防波壁を整備するなどの計画をあらためて強調した。
川勝知事は「(県防災・原子力学術会議の)専門家は防波壁だけでは不十分と指摘している。(電力会社の)トップが現場を見て津波の破壊力のすさまじさを知ることも大切」などと述べた。水野社長は会談後、「地元に分かりやすく説明し、不安を和らげる努力を重ねる」と話した。
5月協議すべきでない 3号機再開で御前崎市長
御前崎市の石原茂雄市長は12日、定期検査中の中部電力浜岡原発(同市佐倉)3号機の再開について「5月はとても協議すべきではない」との認識を示した。中電の水野明久社長との面会後、記者団の質問に答えた。
3号機の運転再開は東京電力福島第1原発の放射性物質漏えい事故を受けて経済産業省から津波対策などの指示が出ているため早くとも5月以降の見通しだった。石原市長は「今の原発に対する市民感情を考えると、5月は(運転再開の)話をするべきではない」と述べた。
石原市長(左)に面会する水野社長(中央)と水谷所長=12日午前9時45分ごろ、御前崎市役所
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