強力タッグを組む興毅とモンティエル兄=大阪市内ホテルで
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興毅に強力援軍−。7日のWBA世界バンタム級タイトルマッチ(大阪府立体育会館)で初防衛戦を行う王者・亀田興毅(24)=亀田=のセコンドに元WBC、WBO世界バンタム級王者のフェルナンド・モンティエル(32)=メキシコ=のトレーナーを務めるモンティエルの実兄がセコンドに付くことが明らかになった。
モンティエル家はトレーナーの父を先頭に3人兄弟のボクシング一家で“メキシコ版亀田一家”。3男のフェルナンドは2月にノニト・ドネア(フィリピン)との統一戦で王座から陥落したが、昨年4月の世界戦で長谷川穂積(30)=真正=の顎を打ち砕いた強者として記憶に新しい。
今回来日し、興毅のセコンドを務めるのは次男のエドアルド氏(35)。元ボクサーで、現在はフェルナンドのトレーナーを務める“モンティエル家の頭脳”だ。エドアルド氏は「俺の役目はバンデージを巻いたりすること」と多くを語らなかったが、これほど頼もしい助っ人はいない。
なぜなら今回の興毅の相手・ディアスはランク14位の無名選手で情報も少なく、不気味といえば不気味。興毅も「(動画投稿サイトの)ユーチューブで1分位の映像を見ただけ」で、中南米のボクシング事情に詳しいモンティエル兄の存在は心強い限りだ。何かしら秘策が伝授されることも十分に考えられる。
興毅とモンティエルはライバル関係で将来的には対戦も考えられるが、興毅は「それはそれ。リングに上がったら、友達でも関係ない」と割り切っている。
「去年12月の3階級制覇で第1章は終わり。原点の地元大阪から亀田物語の2章が始まる。最高の形でスタートさせたい」と興毅。強力援軍も得て、もはや負ける要素なし!? 圧勝で第2章の幕を開ける。
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