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【グラニュース】


藤本、黒星プレゼント

2011年5月7日 紙面から

 名古屋グランパスは6日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで7日の清水戦(瑞穂陸)に向けて練習した。筑波大在学中の特別指定選手時代から6年間清水でプレーしたMF藤本淳吾(27)は、ホームでグランパスサポーターの大声援を背に、古巣を迎え撃つ。

 FK練習で、藤本が左足で上げたピンポイントクロスが、長身DF増川の頭をとらえた。正確なキックは健在だ。4日のACL杭州緑城戦では、FW久場への約40メートルのロングパスで相手GKのファウルを誘った。獲得したPKを自ら冷静に決めて、攻撃面で藤本の本領を発揮した。

 大学時代から6年間プレーした清水との対戦にも「相手が清水だからといって特別な意識はない」と平常心を強調する。しかし「今の自分があるのは清水のおかげ」と恩義は感じている。

 清水の動向は気になり、試合も逐一チェックしている。清水DF岩下が藤本を止めると宣言していることを報道で知ると即座にメールで応戦。「削るなよ」とくぎを刺した。「攻撃では(FW大前)元紀がノビノビとプレーしている。誰か1人というよりみんなに注意したい」と、全員に要注意印を付けた。

 最近2試合はボランチを務める藤本だが、攻撃への意識は薄れてはいない。「自分が点を取れれば一番いい。清水のDFラインは変わっていないので、どうやったら崩せるかを考える」とニヤリ。隙あらば得点に絡むプレーを狙っていく。

 古巣との対戦は初体験だが「ずっと一緒にやってきたみんなと真剣勝負できるのは楽しみ」と言い切る。清水サポーターからのブーイングは覚悟の上だ。「名古屋のサポーターの大きな声援があるから先にホームで戦えて良かった」。心強い後押しも期待できる。

 グランパスは、FWケネディ、DF闘莉王、MF金崎、吉村、ブルザノビッチとけが人続出。ストイコビッチ監督が「(別メニューの)室内ジムにドリームチームができている」と嘆く窮状だ。 「清水は敵なので、しっかり戦って勝利に貢献したい」。すっかりグランパスには欠かせない存在となった藤本が、愛着ある清水にも容赦ないプレーで“恩返し”する。 

  (伊東朋子)

◆ピクシー直伝 吉田、前へ!!前へ!!

 MF吉田が、流経大柏高のあこがれの先輩FW大前のいる清水戦でJ1初先発が濃厚だ。この日の練習ではストイコビッチ監督から「前に行くプレーを見せろ」とマンツーマン指導を受けた。

 ACLの杭州戦では後半、積極的な仕掛けで好機を演出したが、前半はミスを恐れて消極的になってしまった。「監督からの直接指導はめったにないことなのでうれしい。期待に応えたい」と、最初から得意のドリブルで仕掛けていく。

◆玉田、やるっきゃない

 FW玉田は清水戦で7得点を荒稼ぎしている。昨年はアウェーでの対戦でハットトリックを決めるなど5ゴールを量産。「昨年と同じようになればいいけど清水は監督も代わったし、去年とことしは別のチーム」と気持ちを引き締めた。右膝痛から復帰後、すぐに連戦をこなし、疲労はたまっている。それでも「やらなきゃダメでしょう」と自らを奮い立たせた。

◆闘莉王、甲府戦で復帰か

 名古屋グランパスは6日、DF田中マルクス闘莉王(30)が右足太もも裏肉離れで全治3週間と診断されたと発表した。闘莉王は4月29日の川崎戦(瑞穂陸)で負傷退場。2日に精密検査を受けていた。全治期間は負傷した日から算定。すでに軽いランニングを始めている闘莉王は、早ければ15日の甲府戦(中銀スタ)から復帰する見込み。

 

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