三店方式
「パチンコは捕まらないのに
麻雀はなんで捕まるの?」
という声をいくつか見た。
パチンコ屋は、いわゆる「三店方式」に
よって賭博になることを回避している。
それに対し、麻雀屋(雀荘)は
風営法第二十三条第2項により、賞品の提供が禁じられている。
つまり、パチンコ屋のような三店方式が認められていない。
第二十三条
2 第二条第一項第七号のまあじやん屋又は同項第八号の営業を営む者は、前条の規定によるほか、その営業に関し、遊技の結果に応じて賞品を提供してはならない。
ぱちんこ屋(パチンコ店)については、
賞品の提供が禁止されていない(=実質的に認められている?)。
その為、三店方式が可能になる。
この違いによって、三店方式が可能かどうかが違う。
賭博は犯罪であるが、
フリー雀荘ではそれがダイレクトに行われている。
パチンコ屋は三店方式でそれを回避している。
ただ、ウィキペディアの記述によれば、
三店方式も完全に白というわけではなさそうだ。
三店方式が本当に適法か否かについては異論もあり、例えばジャスダックは「出玉の景品を換金する業界慣行の合法性があいまいなため、投資家保護を果たせない。」としてパチンコ店チェーンの上場を認めていない[5][6]。だが、パチンコを賭博として起訴した例は過去に存在しないため、裁判所によってパチンコ及び三店方式が、刑法の賭博罪に当たるかどうかについての判断は示されていない。
風営法には
「三店方式はダメよ」とは書かかれていない。
でも、「三店方式ならいいよ」とも書かれていない。
そこはグレーのようだ。
ただし、パチンコ絡みの三店方式が摘発されたことは一度もなく、
事実上警察にも認められていると見ていいだろう。
「パチンコは捕まらないのに麻雀はなんで捕まるの?」
という問いに対するテクニカルな答えは以上になるだろう。
「低レートで賭けることは事実上認められている」
ということが幻想だったとなれば、
衆人環視のフリーで打つことはリスクのある行為になる。
後はそれを受けて個々がどう考えるか、
というレベルの話になる。
僕は「個人の自由を最大限尊重するべき」
と考えるリバタリアンであり、
そもそもギャンブルが悪い行為だと思っていない。
個人が自由意思で行うギャンブルを
禁止することに反対であり、
合法化すべきだと思っている。
しかしながら、現在の日本では賭け麻雀は犯罪とされ、
書類送検・起訴されるリスクが現実にある。
損得勘定するとフリーで打つことをやめざるをえない。
ただ、これは「僕はそうする」というだけの話だ。
道徳的には別にどうでもいいので、
摘発リスクを理解しながら
個々の判断でやるのであれば、
それはアリだと思う。
例えば、自営業やリタイアした人など
組織に属していない人だったら、
リスクとリターンが見合うかもしれないと思う。
家族がいる場合は微妙だが、
仮に捕まったとしても許してくれそうだったら、OKだろう。
会社員でも、そんなことを気にしない会社だったら同様だ。
セットについてはどうだろうか。
僕個人としては、セットについては保留としたい。
賭博行為という意味ではセットもフリーも一緒である。
ただ、こちらは摘発リスクがゼロに近い
(暴力団絡みや高レートなどの事情がなければ、
摘発事例も無いのでは?)。
摘発リスクと楽しさを天秤にかけ、
損得勘定がプラスになると判断すれば、
打つこともあるかもしれない。
ただ、フリーの場合は自分のことだけを考えれば良いが、
セットの場合は一緒に打つ人のことも考える必要がある。
リスクを理解している人となら良いが、
そうでない人を巻き込むことはしないようにしたい
(例えば、オフ会でレートを乗せて打つ等)。
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