「技量審査場所」(8日初日、両国国技館)
大相撲の横綱白鵬(26)=宮城野=が5日、幕下力士の大量十両昇進を歓迎した。八百長問題の処分による欠員補充のため、技量審査場所(8日初日、両国国技館)後の番付編成で、最低13人を幕下から昇進させる方針が発表されたが、「強い者は上がる。けいこをしないで楽をすれば落ちていく」と断言。運良く昇進しても、実力がなければ生き残れないと訴えた。
自身も04年初場所で、関取の定員増員に乗じて東幕下9枚目から新十両に昇進。その後は1度も幕下に落ちることなく横綱まで番付を駆け上がった。長い目で見ればラッキーが通用しないことは身をもって知っている。
この日は時津風部屋へ出稽古し、初日の対戦が有力な小結豊ノ島を15勝1敗と圧倒した。4日の稀勢の里に続き実力者をねじ伏せ、「自分の中では少しずつ乗ってきたという感覚があります」と自信をみなぎらせた。4月25日の会見で「どうでもいいや」と話していた史上最多タイの7連覇へ、エンジンがようやく温まってきた。
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