2011年 5月 6日
4人死亡の集団食中毒受け緊急監視
焼き肉チェーン店でユッケを食べた4人が死亡した集団食中毒の波紋が広がっています。岡山県の保健所は6日、生で食べる肉が正しく提供されているかどうか焼き肉店などへの立ち入り調査を始めました。岡山市北区の焼き肉店でも6日午後、岡山市保健所の職員が訪れました。この店では今回の食中毒を受け、現在、生食用の肉は提供していませんが職員は肉の加工手順や保管状態のほか衛生面についてチェックしていました。厚生労働省が都道府県に対し、監視の強化を指示したことを受けたものです。今回の食中毒では富山県と福井県などの焼き肉チェーン店でユッケを食べた4人が腸管出血性大腸菌による食中毒で死亡したほか、24人が重症となっていて生で食べる肉が正しく提供されていなかったことが原因と見られています。岡山県内の保健所では今月末までに焼肉店など県内約400カ所を立ち入り調査をするほか香川県の保健所でも来週、調査に乗り出す予定です。保健所では食中毒を予防するため肉を生のまま食べず、加熱することや調理器具などの洗浄を徹底して欲しいと話しています。

漁港復旧へ水産課職員を派遣
東日本大震災で被災した漁港の復旧を支援します。岡山県は水産課の職員を福島県に派遣することになり6日、県庁で激励式が行われました。派遣されるのは水産課の山本邦一主任ら3人です。激励式では石井知事が「福島県は水産業に700億円を超える甚大な被害が出ています。現地と連携して復旧、復興に取り組んでほしい」と激励しました。これに対し山本さんが「経験を生かして一刻も早い復興を支援したい」と決意を述べました。山本さんら3人は今月9日から7月29日まで交代で福島県の相馬港湾事務所で漁港施設の復旧に向けた被害調査などを行うことになっています。

電力不足で注目 太陽光発電の補助金交付
震災の影響で心配されているのが電力不足です。岡山県は6日から家庭用の太陽光発電を対象にした補助金の申請受け付けを始めましたが県民の関心は高いようです。暑い夏に向けて心配される電力不足。今回の震災で改めて注目を集めているのが環境に優しく、個人でも取り組める太陽光発電です。岡山県の地球温暖化対策室には代理で申請を行う施工業者などが受け付け開始と同時に訪れていました。補助金は出力1キロワットあたり3万円、最大9万円で、700件まで受け付けますがそれ以上申し込みがあった場合は抽選となります。昨年度は申し込みが殺到しましたが県によりますと東日本大震災の影響で節電やエコに対する関心が高まり、今回も問い合わせが相次いでいるということです。受け付けは今月13日までで、直接、地球温暖化対策室に提出するほかに郵送でも受け付けるということです。

小学校で誘拐被害防止教室
誘拐犯罪の被害に遭わないよう子供たちが防犯知識を学ぶ教室が倉敷市の小学校で開かれました。下津井西小学校で開かれた教室には新1年生を含む全校児童88人が参加し警察署員らが腹話術で実際にあった犯罪を紹介したり、犯罪に遭った時の対処法を説明しました。そのあと犯罪を想定した練習を行って手を振り払ってはっきり断り、こども110番の家に行くこと。そして被害の内容や犯人の特徴を知らせ、警察に通報することなどを確認しました。警察では下校途中に1人で遊ばないことや暗くなる前に帰宅することなど被害に遭わないよう気をつけて欲しいと呼びかけていました。

温室ミカンの初セリ
温室ミカン発祥の地、高松市で6日朝、温室ミカンの初競りが行われました。高松市中央卸売市場には1箱2.5キロ入りの極早生品種、「上野早生」が126箱入荷しました。約40年前、高松市でミカンの加温栽培が成功したことから高松は温室ミカンの発祥の地とされています。今年は先月の天候不順で収穫が例年より1週間ほど遅れましたが、玉太りがよく上々の出来だということで、威勢のいい掛け声のもと次々と競り落とされていきました。例年8000円程度の最高値がつくところ今年は1万円の値がつき、市場関係者にとって大きな弾みになりました。温室ミカンは贈答用の需要が増える7月上旬に収穫のピークを迎えます。