事件【ユッケ食中毒】夢は「日本一の伝説レストラン」 勘坂社長、成功者から一転…2011.5.6 20:56

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【ユッケ食中毒】
夢は「日本一の伝説レストラン」 勘坂社長、成功者から一転…

2011.5.6 20:56
「フーズ・フォーラス」本社前の路上で、土下座して謝罪する勘坂康弘社長=5日午後、金沢市

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「フーズ・フォーラス」本社前の路上で、土下座して謝罪する勘坂康弘社長=5日午後、金沢市

 「申し訳ございません」。「フーズ・フォーラス」(金沢市)の勘坂(かんざか)康弘社長(42)は金沢市の本社前で土下座し、集団食中毒の被害者に謝罪した。近年、地元紙や業界誌で成功者として紹介され、「日本一の伝説となるレストランチェーンを実現」と夢を語っていたが、頭を地面に押しつける姿に、かつての面影はなかった。

 業界関係者らによると、勘坂社長は大学在学中にディスコの黒服としてアルバイト。卒業後、派遣社員などを経て、平成10年に同社を設立した。起業に向け、派遣時代は親と同居しながら毎月30万円を貯金したといい、周囲に「お金をためることは簡単。使わなければいい」と話していた。

 業態として焼き肉店を選んだ理由は「価格が高い店が多く、手頃な価格で提供できればいける」。和牛カルビ380円、和牛ユッケ280円などの低価格が人気を呼び、10年余りで北陸と神奈川に20店舗を展開。22年3月期の売上高は17億円余りにのぼった。

 新聞やテレビにも登場。勘坂社長は自らの性格を「石橋を3回たたいて渡るほど慎重」と表現する一方で、29年度までの東証一部上場、32年度までの300店舗出店を公言する強気の一面も見せた。

 食中毒直前の4月18日にも、日本テレビ系のバラエティー番組が紹介し、「激安価格を実現」「高級店並みの接客」と絶賛。動画投稿サイトに番組の映像が次々と転載され、「番組を見ていった人もいるだろうに」などの書き込みも相次いだ。

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「フーズ・フォーラス」本社前の路上で、土下座して謝罪する勘坂康弘社長=5日午後、金沢市
外出のため「フーズ・フォーラス」本社を出る勘坂康弘社長=6日午後0時10分、金沢市
「フーズ・フォーラス」本社前で、謝罪会見する勘坂康弘社長(中央)=5日午後、金沢市
「フーズ・フォーラス」本社前で、頭を下げて謝罪する勘坂康弘社長=5日午後、金沢市
富山、福井両県で相次いだ集団食中毒で、記者会見するフーズ・フォーラスの勘坂康弘社長=2日、金沢市
家宅捜索のため「フーズ・フォーラス」の本社があるビルに入る捜査員=6日午後3時3分、金沢市
「フーズ・フォーラス」本社から出る勘坂康弘社長=6日午後、金沢市
自宅前で報道陣の質問に答える「フーズ・フォーラス」の勘坂康弘社長=6日夜、金沢市
集団食中毒で「フーズ・フォーラス」本社の家宅捜索をする捜査員=6日夜、金沢市

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