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3号機原子炉の温度上昇=注水増加も、冷却前に漏れか―福島第1

2011年5月6日21時6分

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 福島第1原発事故で、3号機の原子炉圧力容器周辺の温度が上がり続けており、東京電力は6日、注水量を毎時10トンに増やす方針を明らかにした。4日から毎時7トンから9トンにしていたが温度は下がらず、水が原子炉に入る前に漏れている可能性もあるとみている。

 3号機の圧力容器下部の温度は1週間前から上昇傾向を示した。真水を注入する配管は1、2号機の原子炉に注水する配管にもつながっており、格納容器を水で満たす水棺(冠水)作業で1号機の注水量を増やした影響を受け、実際の流量が減ったのが原因とみて、4日から毎時9トンに増加させた。

 しかし、十分な冷却効果は出ず、温度は6日午後1時時点で147.4度と、1週前から約35度上昇している。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は国との事故対策統合本部の記者会見で「配管に枝分かれがあり、2カ月近く使っていて、水が逃げている箇所があるかもしれない」と説明。注水量をさらに増やし、実際に水が原子炉に入っているかどうか調べるとしている。 

[時事通信社]

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