東海地震の震源地のまんなかに建つ浜岡原発を止めよう!

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「福島原発事故を受けて、浜岡原発の運転停止を願う市民有志」
代表 馬場利子(プラムフィールド代表)

 

4月12日(火)午後、名古屋市にある(株)中部電力本社を訪ね、社長宛に「東海地震に備えて、浜岡原子力発電所の運転停止を要望します。」という要望書を 53.851人の賛同人署名簿と共に届けて来ました。 このご報告は、一緒に同行して下さった人々が記録して下さった映像もありますので、追って報告をさせていただきますが、 本日は、賛同署名を、突然、終了したお詫びと報告をさせていただきます。

実は、賛同人登録を終了する事については、4月に入った頃から考えておりました。
理由は、

1. この要望書は、賛同人を多く集める事を目的に始めたのではない事。
2. 多くの方に賛同をいただき、賛同期間を延ばして欲しいという希望が多く寄せられたため、 当初の予定であった『賛同者登録の締め切りは3月17日。 要望書の提出日、3月18日』を 過ぎた後も賛同者を受け付けることにしましたが、 名簿作成にかかる労力と時間、電力を度外視して作業を続ける事が、 浜岡原発の運転を止めるための直接的な効果があるとは思えない事。
3. 根拠のない直観ですが、“この名簿登録者がある人数になった時、 名簿の管理やプラムフィールドHPに何らかの支障が生じるのではないかと感じた事。
4. 私たち自身が、多くの人の名簿を長い間、安全に保管、管理をする万全の能力(セキュリティ)を持っているかという点。
5. 現在、同様の願いを署名できる受け皿が多くできている事

などがあります。
以上の点について、それぞれ簡単に気持ちと経緯を付け加えさせていただきます。

1、について、
要望書の署名人を多く集めれば、原発は止まるのであれば、浜岡原発に限って言えば、 『原発震災を防ぐ全国署名連絡会』はもう何年も前から、 すでに、90万人の署名を集めて、各方面に署名提出を行って下さっています。
署名の効果がないというのではなく、すでに原発震災が起こってしまった今は、1つの団体が署名人数を増やす事よりも、 地域、地域で色々なグループや個人が署名や行動を作っていく事で、原発に対する人々の意識や気持ちを共有する効果が大きいと考えています。

2、について、
これは、要望書呼びかけの事務局を担ってくれたプラムフィールドの活動趣旨に係る事ですが、 プラムフィールドは脱原発だけを目的に活動をしている団体ではありませんので、 要望書の賛同人の登録、要望書提出に特化して活動を継続する人的、時間的エネルギー(気力)を割くことは 持続可能な活動とかけ離れてしまうと考えました。

3、4について、
実際にセキュリティや名簿の取り扱いについて、データ管理者は最善を尽くしてくれていますが、 予測できないサイバー攻撃に対して、私たちは余りにも無防備であると感じました。
さらに、多重防衛をしてまでインターネットを利用した賛同者登録を行うよりも、楽しく、豊かなアクションを考えたいと思いました。

この様な理由で、賛同署名を中止することを決めたのですが、事前に皆さんに説明をしなかった点について、心からお詫びをいたします。
この不手際は、馬場利子が12日に中部電力に届ける署名簿の準備に係っていたため、報告文を書く余裕がなかった為です。お許しいただければ幸いです。
とはいえ、私たちが幸せを実感できる暮らしや活動を続けるためには、 予想される東海地震に備えて、浜岡原発を止めてほしいと願う気持ちは、決して弱くなっていません。
これからも、皆さんのお知恵と愛に繋がりながら、私たちに出来るアクションを続けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。