「一生に一度の親孝行」をなんとかやってみたくて、私はいま先月七十七歳になった母を連れて喜寿のお祝い旅行のためパリにいます。
きっかけは母との電話での会話。「日本では七十七歳になると周りが祝ってくれるものなのに、ちょっと寂しいわ」と言われ、それが心に響いた。
母の話では「小遣いとしてあとで使ったお金は返すから孫たちに言ってプレゼントを贈ってもらいたいの」とのこと…息子としてこれほど心が痛む言葉は、これまでの人生になかった。
で、自分の出来ることを考えた末「俺も大したことは出来ないけど、ゴールデンウイークにお祝い旅行に連れて行ってあげるよ」と言うと母は素直に喜んでくれた。「どこでもいいよ」という母に対して「じゃあヨーロッパにしよう」と答え、実際にこうして今回連れてきた。
私の母、もう七十七歳なのに元気一杯。前回、半年ほど前にアジア旅行に連れて行った時に「四日あったら四ヶ所行きたい」みたいなことを言い出して、四ヶ所は実現しなかったが、四日間でシンガポールとバンコク、そして上海の三ヶ所を周った。そして今回のヨーロッパ旅行だが、実は「ヨーロッパもいいけど孫たちの顔も見たい」と言い出したがために、もの凄いことになったわけで。
まず私が木曜日に成田に到着。実家に一日だけ泊まって翌金曜日に母と成田を出発。
ニューヨーク経由でダラスフォートワースに到着したのは金曜の夜。
土曜日は家を朝六時に母と家内を連れて出発。娘の住む学生寮まで三時間半のドライブ。娘とランチを食べた後、また三時間半かけてダラスフォートワース空港へ。家内は愛犬ガリレオと留守番。母と私はそのままアトランタ行きの便に乗る。
アトランタのホテルで息子に合流。翌日曜日は私に外せない仕事（フロリダ州タンパ）があったのでニューヨークに住む息子にアトランタまで母親（息子にとっては祖母）を迎えにきてもらった。翌朝、息子は母を連れてニューヨークへ。そして私はタンパへと飛び立った。母にとって孫とのニューヨークでの一日はとても有意義だったようで、プランを立てた私としても大満足。
翌日（五月二日）月曜日、私は早朝の便でタンパから単身赴任先の某空港へ。そこで荷物一つを落として、今度はニューヨーク（ＪＦＫ）行きの便に乗り込んだのはいいのだが、前日軽いぎっくり腰をやってしまい、辛いのなんの…。
少しでも腰を治すため、乗り継ぎの便を一本前の便に変更して予定より早くニューヨークに着くとタクシーでチャイナタウンのマッサージ屋に直行。
ニューヨークのチャイナタウンのマッサージは一時間四十ドルと、この国の基準からするととても安いのに競争が激しいためか、質のほうもなかなかで、ヘタクソな人にはあたった試しがない。ニューヨークに行かれることがある方はぜひお試しあれ。
マッサージ後、タクシーでミッドタウンにあるヒルトン・ニューヨークに行き母をピックアップ。そのままジョンＦケネディー空港へ。
今回のヨーロッパはトータルで三泊。「出来れば三ヶ所行きたい」という母の要望に答えて私が選んだ最初の地は「水の都」ベニスだった。非日常的な世界という意味でも夢の世界という意味でも、私はベニスを越えるロケーションを知らない。最近アンジェリーナ・ジョリー主演の「ツーリスト」見たことが後押しとなり「ベニスに母を連れて行き、映画に出てきた超一流ホテルのダニエリに泊まりたい」と思ったのだった。
以前はミラノまで飛んで電車に乗って行ったりしていたが、いまではＪＦＫからの直行便が出ていてとても便利になったわけで。
で「ダニエリ」の豪華さに母は大喜び。
映画に出てきたスイートほどではないにしろスターウッド・プリファード・ゲストのプラチナ会員の恩恵としてアップグレードされた、まともに払えば一泊二千ユーロ以上はするという「エグゼクティブ・スイート」もなかなかのものというか、ホテルフリークである私がこれまでに泊まったホテルの中でも間違いなくトップ３に入る素晴らしい部屋。
ベニスの行動は現地でバス代わりになっているバポレット（乗り合いの船）に乗って気が向いたところで降りてぶらぶらして、またバポレットに乗ること。ジェームズ・ボンドの映画をはじめ数々の映画にベニスの代表的なシーンとして出てくるリアルト橋のあたりはベニスを代表するなんとも素晴らしい眺め。
おっと、このブログをご覧の方々には独身の方も沢山い。私はこれまで五十ヵ国…世界の色々な町を見てきたが、新婚旅行にお勧めとしてのナンバーワンはダントツでこのベニスだと断言できます。ベニスほどロマンチックな町は世界中どこを探してもないと思う。人それぞれ感性は違うと思うが、ベニスの非日常的なたたずまいは誰も否定できないと思う次第。
翌朝は朝三時起床。空港行きの三時四十分発の直行船に乗り、空港へ。次の目的地はロンドン。
きっかけは母との電話での会話。「日本では七十七歳になると周りが祝ってくれるものなのに、ちょっと寂しいわ」と言われ、それが心に響いた。
母の話では「小遣いとしてあとで使ったお金は返すから孫たちに言ってプレゼントを贈ってもらいたいの」とのこと…息子としてこれほど心が痛む言葉は、これまでの人生になかった。
で、自分の出来ることを考えた末「俺も大したことは出来ないけど、ゴールデンウイークにお祝い旅行に連れて行ってあげるよ」と言うと母は素直に喜んでくれた。「どこでもいいよ」という母に対して「じゃあヨーロッパにしよう」と答え、実際にこうして今回連れてきた。
私の母、もう七十七歳なのに元気一杯。前回、半年ほど前にアジア旅行に連れて行った時に「四日あったら四ヶ所行きたい」みたいなことを言い出して、四ヶ所は実現しなかったが、四日間でシンガポールとバンコク、そして上海の三ヶ所を周った。そして今回のヨーロッパ旅行だが、実は「ヨーロッパもいいけど孫たちの顔も見たい」と言い出したがために、もの凄いことになったわけで。
まず私が木曜日に成田に到着。実家に一日だけ泊まって翌金曜日に母と成田を出発。
ニューヨーク経由でダラスフォートワースに到着したのは金曜の夜。
土曜日は家を朝六時に母と家内を連れて出発。娘の住む学生寮まで三時間半のドライブ。娘とランチを食べた後、また三時間半かけてダラスフォートワース空港へ。家内は愛犬ガリレオと留守番。母と私はそのままアトランタ行きの便に乗る。
アトランタのホテルで息子に合流。翌日曜日は私に外せない仕事（フロリダ州タンパ）があったのでニューヨークに住む息子にアトランタまで母親（息子にとっては祖母）を迎えにきてもらった。翌朝、息子は母を連れてニューヨークへ。そして私はタンパへと飛び立った。母にとって孫とのニューヨークでの一日はとても有意義だったようで、プランを立てた私としても大満足。
翌日（五月二日）月曜日、私は早朝の便でタンパから単身赴任先の某空港へ。そこで荷物一つを落として、今度はニューヨーク（ＪＦＫ）行きの便に乗り込んだのはいいのだが、前日軽いぎっくり腰をやってしまい、辛いのなんの…。
少しでも腰を治すため、乗り継ぎの便を一本前の便に変更して予定より早くニューヨークに着くとタクシーでチャイナタウンのマッサージ屋に直行。
ニューヨークのチャイナタウンのマッサージは一時間四十ドルと、この国の基準からするととても安いのに競争が激しいためか、質のほうもなかなかで、ヘタクソな人にはあたった試しがない。ニューヨークに行かれることがある方はぜひお試しあれ。
マッサージ後、タクシーでミッドタウンにあるヒルトン・ニューヨークに行き母をピックアップ。そのままジョンＦケネディー空港へ。
今回のヨーロッパはトータルで三泊。「出来れば三ヶ所行きたい」という母の要望に答えて私が選んだ最初の地は「水の都」ベニスだった。非日常的な世界という意味でも夢の世界という意味でも、私はベニスを越えるロケーションを知らない。最近アンジェリーナ・ジョリー主演の「ツーリスト」見たことが後押しとなり「ベニスに母を連れて行き、映画に出てきた超一流ホテルのダニエリに泊まりたい」と思ったのだった。
以前はミラノまで飛んで電車に乗って行ったりしていたが、いまではＪＦＫからの直行便が出ていてとても便利になったわけで。
で「ダニエリ」の豪華さに母は大喜び。
映画に出てきたスイートほどではないにしろスターウッド・プリファード・ゲストのプラチナ会員の恩恵としてアップグレードされた、まともに払えば一泊二千ユーロ以上はするという「エグゼクティブ・スイート」もなかなかのものというか、ホテルフリークである私がこれまでに泊まったホテルの中でも間違いなくトップ３に入る素晴らしい部屋。
ベニスの行動は現地でバス代わりになっているバポレット（乗り合いの船）に乗って気が向いたところで降りてぶらぶらして、またバポレットに乗ること。ジェームズ・ボンドの映画をはじめ数々の映画にベニスの代表的なシーンとして出てくるリアルト橋のあたりはベニスを代表するなんとも素晴らしい眺め。
おっと、このブログをご覧の方々には独身の方も沢山い。私はこれまで五十ヵ国…世界の色々な町を見てきたが、新婚旅行にお勧めとしてのナンバーワンはダントツでこのベニスだと断言できます。ベニスほどロマンチックな町は世界中どこを探してもないと思う。人それぞれ感性は違うと思うが、ベニスの非日常的なたたずまいは誰も否定できないと思う次第。
翌朝は朝三時起床。空港行きの三時四十分発の直行船に乗り、空港へ。次の目的地はロンドン。
