2011年5月6日12時24分
小池前防衛相のコメント
守屋前次官について
6.総領事は11月2日には、カヌチャリゾートで、小池百合子前防衛相とも昼食を共にした。彼女は、自分の守屋前次官とのいさかいは沖縄に対する政策とは何の関係もない、なぜなら自分は彼の強硬なアプローチに同意しており、沖縄に関しては共に協力して「良い警官と悪い警官」を演じることで功を奏してきたからだ、と述べた。小池は、彼らの間で問題となったのは、守屋が「帝国」を築き上げ、大臣を自分の上司と認めるのを拒んだことにあったと語った。最後の決定打となったのは、山田洋行に絡む守屋の醜聞だった。これに関するうわさはかなり以前からあったが、小池の在任中に実際に問題があることが明確になり、そこで彼女は彼を解任する時は熟したと判断した。小池は総領事に、守屋に対する国会の証人尋問が終わり次第、守屋は逮捕されるのは確実だと言った。警察は国会が彼に対する手続きを終えるのを待っているだけだ、と小池は語った。
普天間移設
7.普天間代替施設に関しては、小池は、仲井真知事はEIAに関して協力的になるだろうと自分も考えるが、あと数回の協議会を経た後だろうと話した。しかし、彼女は防衛相として、EIAが終了した後、東京側は、滑走路を50メートル沖合へ移すことに同意するとの非公式な「約束」を知事に与えていた、と認めた。しかしこれはEIAの終了後のみ実現しうるという。なぜなら、もし日本政府がこれに現時点で同意すれば、知事はただもっと多くを求めるだろうからだ。総領事は小池に対し、我々は現行案に対するいかなる修正にも強い嫌悪の念を持っていると説明した(合意を破り、米軍再編案全体を実行不能にしてしまうリスクがある)。総領事は小池に対し、もしEIAの結果、滑走路を動かす科学的な理由がなかったらどうするのかと尋ねた。彼女は「2009年までには違う政権ができているから、我々が彼(仲井真知事)にこれまで何を約束したかは問題にならない」と返答した。
8.コメント: 現行案修正の可能性について、知事が現在の日本の内閣からこうした形で非公式の目配せを受け続けるとすれば、我々としては懸念を抱く。小池がそうした約束をしているのではないかという噂は以前から聞いていたし、久間元防衛相が繰り返した計画修正について柔軟性についての考えも、やはり知事に再編案についての修正を求めることができると信じさせる結果となった。小池は総領事に対し、仲井真知事と町村官房長官は、通産省の元同僚たちを通じて良好なコミュニケーションの回路を持っていると述べた。総領事の提言は、日本政府は仲井真知事への礼節を保つ必要があるとはいえ、今は仲井真知事に対して普天間移設案の修正の可能性についていかなる柔軟性も示すべき時ではないという我々の見解を、町村に伝え続けるべきだというものだ。
シーファー