2011年5月6日12時24分
仲井真知事も接近
3.××は、知事と11月6日に上京して、11月7日の普天間移設をめぐる地元と政府の協議会にそなえると言った。××は総領事に対し、自分は知事に、普天間代替施設の環境影響評価(EIA)については日本政府と協力するよう強く進言しているし、ほかの者も同様だと語った。知事に必要なのは、日本政府から、沖縄の意見を考慮に入れるという「何かしらの心地よい言葉」だ、と彼は言った。そう語った一方、××は、11月7日の協議会では政府と地元の双方が再び現在の自らの立場を示すことになると述べた。したがって、知事は普天間移設案を修正する(滑走路を200メートル沖合へ移動する)必要性について強硬姿勢を取ることが予想される。同時に日本政府は、知事はすでに進行中のEIAについて協力すべきであり、EIAの結果、滑走路の位置を修正すべきだという科学的な理由が示された場合のみ、修正すべきであるという立場を繰り返すだろう。しかし、EIAの手続きの中での12月の知事意見の締め切りまでには、知事はアセスについての公式の意見を述べる中で協力的になるだろうと××は語った。
4.コメント: ××の意見は、我々が沖縄県内のほかの場所で聞く意見を反映している。知事は、自分がEIA手続きに協力する前に、日本政府が普天間移設案を修正することに同意すべきであるというかたくなな主張によって、ますます孤立しつつある。知事の最近のプレスでの発言が示しているのは、言葉遣いの上では柔軟さを増しているということであり、我々から見るとそれは、普天間移設案を支持するためには修正されなければならないという知事選での不幸な公約から抜け出す道を探ろうとする試みにみえる。この観点からみれば、日本政府が取りうる最善の道は知事に対しては強硬姿勢を続けることであろう。米国は、我々は再編案がいかなる修正もなしに、合意通りに実行に移されるものと期待している、という立場を保持すべきである。
一期のみの知事か
5.総領事が××に、知事が6月に軽度の脳梗塞(こうそく)を起こしたことから、知事の健康についてただすと、××は、自分もほかの沖縄の自民党の指導者たちも、知事に対しては2010年に再選に出馬すべきではないと助言していると述べた。仮にその時点で知事の健康が問題なくても、高齢で衰弱した候補者とみなされるだろう。××は、問題は、誰がよい候補者なのか自民党の幹部には案がないことだと言った。自民党幹部の好みは、大変人気が高い西銘恒三郎衆院議員(最近選挙で敗れた前参院議員の弟で、父親は強く支持され長い任期を務めた元知事)である。だが、西銘はこれまでに何度か、知事のポストに興味はなく、国会議員として東京にとどまる方がよいと明言してきている。××は総領事に対し、候補者についての良い案を出すことができないか、とまで言うほどだった。