焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒に6日、強制捜査のメスが入る見通しとなった。生肉のユッケなどを食べた後に死亡した人は4人に達しており、捜査当局は今後、衛生管理や流通経路などの全容解明を急ぐ。同チェーン店を運営する「フーズ・フォーラス」(金沢市)は、肉の表面をそぎ取り菌を取り除く「トリミング」の実施を店舗マニュアルで徹底していなかったことも同日、判明した。
これまでに同チェーンの砺波店(富山県)や福井渕店(福井市)でユッケなどを食べた男児ら4人が死亡した。6日には富山市内の店舗でも新たに患者が判明。神奈川、富山両県で計36人が入院、うち22人が重症となっている。
このうち砺波市の店舗で食事し、5日午前に死亡した女性(70)は、4日に死亡した40代女性の家族。富山県によると、5日死亡の女性は4月23日に砺波店でユッケなどを食べた後、血便などの症状で入院。30日に溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症、意識障害やけいれんを起こしていた。
フーズ・フォーラスの勘坂康弘社長は5日、金沢市の本社前の路上でひざまずき、「本当に申し訳ございませんでした」と声を震わせた。
同社によると、東京の卸業者が生肉の表面をいったん削りアルコールで消毒、真空パックで全20店舗へ納品していた。同社のマニュアルではパックを開封後は原則、表面をペーパーでふき取るだけで、包丁でさばき提供することになっていた。
保健所の食品衛生監視員は年1回の立ち入り検査で、店が改めてトリミングし安全を期すよう各店に口頭で指導していた。ただ「指導に強制力はない」(金沢市保健所)という。
同社は「もったいないとの意識があった。企業として甘さがあった」としている。
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