半数故障し摘発激減 府内の速度違反取り締まり装置
京都府内に設置されている「自動速度違反取り締まり装置」8台のうち、4台が故障で稼働していないことが4日、府警への取材で分かった。部品の製造が終わった古い型で、修理できなくなったのが原因だ。自動装置によるスピード違反の取り締まり件数は激減している。装置は高額で再整備の見通しは立っていない。
この装置は車にレーダーを当てて速度を計測し、違反車両を写真撮影する。府警にはフィルム式の旧型とデジタル式の新型が4台ずつあり、名神高速道路や国道1号など府内8カ所に設置されている。約30年前に旧型の設置を始め、1994年に新型を導入した。
府警によると、装置は十数年で更新が必要になるが、旧型は部品不足から2007年を最後に補修ができなくなり、10年には4台とも動かなくなったという。
この結果、新旧合わせて年間3~4千件だったスピード違反の取り締まり件数は昨年、約1600件と激減した。
府警は装置を新設したい考えだが、1台数千万円の費用が課題になっている。稼働しないままでも装置をドライバーが目にすることで違反の抑止につながるとの見方もある。
府警交通指導課は「旧型の撤去や設置場所の見直しを含め、再整備に向け検討を続ける」としている。
【 2011年05月05日 10時11分 】
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