MLB:秋信守、飲酒運転で逮捕(上)

チーム連勝に酔った? 「チューチュートレイン」脱線

 「秋信守」(チュ・シンス、28)=クリーブランド・インディアンス=の名前は4日未明、米大リーグの公式ホームページや主なポータルサイトの見出しを飾った。本塁打やヒットを打ったからではない。驚いたことに、秋信守が飲酒運転で逮捕されたためだった。

 2児の父として、「チューチュートレイン(機関車)」という愛称で呼ばれる韓国人現役大リーガーとして、「頼りになる模範生」というイメージだった秋信守が、なぜ飲酒運転で物議を醸すことになったのだろうか。その夜、秋信守に何があったのだろうか。

血中アルコール濃度0.201%、真夜中の飲酒運転

 秋信守が逮捕されたのは、米オハイオ州シェフィールドレークという、クリーブランドから西に30-40キロ離れた小さな町だ。警察の報告書によると、秋信守は現地時間2日午前2時25分ごろ、白いキャデラックのスポーツタイプ多目的車(SUV)を運転中にパトカーに遭遇したという。

 秋信守は飲酒運転の取り締まりに引っ掛かったわけではなかった。クリーブランドの地元紙「プレーン・ディーラー」によると、警察は、秋信守の車が蛇行しているのを発見、停車させたという。

 秋信守は、警察官が接近すると「(近くの)エーボンレークまで行きたいのだが、道が分からない」と道を尋ねた。この時点でも、警察は秋信守が飲酒していたことに気付かなかった。警察官は道を教えたが、秋信守の車はセンターラインを2回も越え、ジグザグ走行した。

 このため警察は停止するよう指示、秋信守の顔を観察した。秋信守は「車のGPS(衛星利用測位システム)がおかしくなって、家に帰る道が分からない」と言ったが、赤く充血した目や酒の臭いは隠せなかった。秋信守の車はバンパーが所々へこんでいた。

 秋信守は警察官の指示に従い、検査を受けた。真っすぐ歩くことも、片足立ちもできなかった。警察官が9歩歩いて戻ってくるように言うと、秋信守は16歩歩いて戻ってきた。右手で鼻に2回触るように言うと左手で鼻に触り、左手で触るように言うと右手で触った。

 警察は秋信守をその場で逮捕し、血中アルコール濃度を測定した。その結果は0.201%。オハイオ州の法的許容値である0.080%より3倍近く高い「泥酔状態」だった。韓国の基準でも免許取り消しに相当する。秋信守には保釈金が科せられ、その後、パトカーで家に戻った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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