7時起床。
タクシーで東京駅へ。
新幹線、こだまで、掛川駅より、
遠州灘に面した御前崎市、浜岡原子力発電所
にロケバス着。
今回は、『電気事業連合会』広告取材。
日本で既に53機の原発が稼働し、
電気の約30%を原子力発電が担っているのは、
周知の事実。
しかし、俺など文系人間には、
根本的なシステムを含め、
原子力発電に対する知識は皆無だ。
原発と言えば、
広瀬隆の本や、映画『太陽を盗んだ男』で止まっている。
原発に敷設された、原子力館へ。
浜岡原発PR展示施設。
地域住民の理解と、サービス還元のため、
原子力館を中心として、
大規模に展開されている。
さまざまな、映像スクリーンを駆使した、
説明展示コーナー、
オムニマックスシアター(無料)などがある。
親子連れでも確実に楽しめるだろう。
アイマックス映像大好きな、
俺など、すぐにでも通いたいくらいだ。
静岡名物のうなぎのお重を頂きながら、
概要説明を聞く。
浜岡地域事務所統括・広報グループの
西田専門部長が朗々とトーク。
浜岡原子力発電所の運転が開始されたのは、
1976年(昭和51年)の春のこと。
場所選び、東海地震想定対策などなど。
話を聞いていても、地質学の知識まで必要だ。
今日の一食目だからなのか、喉につまり、
しゃっくりが止まらなくなり、一時、退席。
説明後、シースルーエレベーターから展望台へ。
上昇中に、高さ22mの迫力ある実物大、
原子炉模型を眺める。
海抜62m(地上37m)にある展望台。
浜岡原子力発電所の主要施設と御前崎市内の様子を一望できる。
東京ドーム34個分の敷地面積とのこと。
気分は、
『太陽を盗んだ男』で東海村を狙った沢田研二だ。
しかし、「日本は丸腰で原発を守っている」
と、とかく非難されたものだが、
9・11以降、
今は、県警と海上保安庁も原発の警備にあたっているとのこと。
その後、工場見学で慣れている、
我々でさえ、驚く、
厳重すぎるほどの申請と手続き、
パンツ一丁になっての着替え。
IDカードに加え、
電子式個人線量計・EPDを装着。
9・11以降は、見学コースからも外された、
原子力発電所、3号機の放射線管理区域、
原子炉建屋の中へ。
漠然たる不安感はあるが、
9・11以前は、
子供でも見学できたのだ。
放射能被曝レベルは、レントゲン以下。
5重の壁に守られた、原子炉まで。
原子炉の真上にも歩を進める。
こんなところまで入れるのか、
と思うほど。
ほとんど、オートマチックで出来ることが多いが、
24時間稼働しているため、
24時間、常に点検の人員がいるようなもの。
何も起こらないための、
毎日、命懸けの点検業務は、まるで自衛隊のようだ。
中央制御室を実際に見た後、
中央制御盤シミュレーターを体験。
まるで原子力発電所でGO!だ。
『失敗に学ぶ回廊』という展示室には、
情報開示主義の徹底、なるほどと頷く。
最後に質疑応答。
掛川駅前の『つきもと』食事会。
電力事情という今まで知らなかった話題、
踏み込んで話、実に興味深かった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『AERA』掲載
浅草キッドが電気事業連合会を突撃取材の模様はこちら
「いつまでもあると思うな!金とエネルギー」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
掛川駅より、こだまで帰京。
車中、マッスル坂井の『八百長★野郎』、読みながら。
東京駅から、タクシー帰宅。
『八百長★野郎』を再読了。

八百長★野郎 (kamipro books)
未見の『マッスル』興行も見たくなる。
ニコニコ動画で、
2007年5月5日の『マッスルハウス4』、名古屋追加公演での
マッスル坂井 vs 鈴木みのる戦を発掘。
この試合も評価は高いわけだが、
なるほど、この劇的演出なら、
再演すら、インパクトも情感も湛えている。
今年、一月、後楽園での、
『マッスルハウス5』はサムライTVの録画が見つかった。
今までで、この興行をマッスル史上最高と言う人は多い。
朝6時まで。
見終えた後、一種独特の余韻……。
全体のストーリーラインを、
スポーツナビから、長々と引用。
数少ない変態好事家だけにしかわからないようだが、
たぶん、じっくり読んでもらえれば、
なるほど、これはプロレスの向こう側に行っている。
〜と思える。
「マッスルハウス」にみのる、高山が参戦!
亡き愛妻に捧げる魂のプロレスに観客が号泣
スポーツナビ 2008年01月04日
初のサムライTV生中継で行われた
3日の「マッスルハウス5」(東京・後楽園ホール)は、
大日本プロレスばりのWリングマッチもあり、
ドリフばりの学校セットもあり、正月ならではの豪華仕様で行われ、
さらには鈴木みのる&高山善廣という超大物レスラーも参戦。
マッスル坂井とともに、
昨年11月に愛妻を亡くした726に"魂のプロレス"を叩き込み、
会場を号泣の渦に巻き込んだ。
前代未聞のWリングマッチを開催
今回は昼間に興行を行った全日本プロレスから借りた
リングが会場中央にそのまま残され、北側にもDDTのリングという、
団体の力関係を著実に現した「Wリング」が設置された状態でスタート。
総合演出家の鶴見亜門に
「ひと山いくらの大部屋汁レスラー」呼ばわりされ、
強制的にヒールに仕立て上げられた坂井たちは、
「自由に暴れろ」という亜門の言葉を自由に拡大解釈。
飯伏幸太vs.趙雲子龍のIMGP世界ヘビー級王座戦を「ブチ壊せ」
という亜門の命令に対し、飯伏たちの試合に乱入するのかと思いきや、
隣のリングで勝手に試合をスタート。
確かに違った意味で試合をブチ壊してしまう。
意見の相違で分裂した亜門と坂井は、
マッスル正規軍によるタッグマッチと、
ヒール軍団マッスルズ・アウトローズによるタッグマッチを
2つのリングで同時に行い、
素晴らしい試合の方をTV中継してもらえるように提案。
同時にあおりVTRが流され、同時に2つのリングに選手が入場し、
同時にコールが起こり、同時に試合が始まるが、
選手は違えど内容はまったく同じ。
まるで「ザ・たっち」のものまね芸のように
2つのリングで同じムーブが延々と繰り広げられ、
まったく同じタイムで逆エビ固めが同時に決まってフィニッシュとなった。
これではラチが明かないと気づいた亜門は、
ことあるごとに「どマッスル!」と連呼しながら、
「視聴率2ケタを取れる番組作り」をアピールするが、
某テレビ局関係者であるMr.マジックに冷静に
「CS放送は加入者数で視聴率は関係ありません」と指摘されて逆ギレ。
1カ月で7億ビューを達成した小島よしおを超えるべく、
パソコンの動画サイトでのビュー数獲得を目指し、
「2つのリングをまるで1つのリングのように使った」試合を要求する。
選手たちは無駄にロープを乗り越えながら、
一応2つのリングを有効活用して試合を行いつつ、
動画サイトで人気が出そうな"特技"も披露。
坂井は後楽園名物「すき焼き弁当」を、
バイト君が加工した「テラすき焼き弁当」にしておいしそうにほおばり、
ペドロ高石は「スーパーマリオブラザース」のキノコでトリップ状態に陥った。
さらに、なんと大人気ネット系アイドル初○ミクが実況を担当(目線入り)。
初○ミクが歌う「桃色片思い」に乗って
男色ディーノが男色ドライバーで大家健を仕留めた。
東京愚連隊が珍回答を連発
いろいろな試合を行ってきたものの、
サムライの生中継にふさわしくない内容に反省した亜門は、
もう一度坂井たちに「プロレスのいろは」を教え込むべく、
「プロレス学校」を開くことを提案。
まずは個人の学力をはかるために10分間のミニテストを行った。
坂井たちがテストを受けている間に、
DDTサイドのリングはロープが撤去され、
代わりに机やイス、黒板、書き染めなどが置かれた教室に大変身。
亜門が金八先生もどきに扮し、出来の悪い生徒たちに授業を行った。
昼の全日本プロレスから控室に居残っていた上、テストまで受けさせられ、
その成績が最悪だった東京愚連隊のNOSAWA論外、
MAZADA、竹村豪氏は、
観客の前で行われた答え合わせで珍回答を連発。
大仁田厚の名言である「おい、○○」(正解・真鍋)を当てる問題では、
竹村が「おい、西村、おまえは男の恥だ!」と
非常にタイムリーな答えを出し、無理矢理正解にしてもらった。
ヒール道を貫く愚連隊は
授業の合間に藤岡典一をパシリに使ってイジメまくるが、
見かねた亜門が「おまえらは腐った人間だ」と
リング上で決着をつけることを提案。
愚連隊にタイツを脱がされ、
上下ランジェリー姿にされた藤岡は、中島みゆきの「時代」が流れる中、
カッターナイフを手にNOSAWAたちを虐殺……かと思いきや、
なぜか仲間たちをイスで襲撃すると、
愚連隊とともにランジェリー姿のまま勝ち名乗りを上げ、
「オレも自分勝手に好きなことをさせてもらう」と愚連隊入りをアピールした。
みのる、高山が弱小レスラーに愛のムチ
授業はメチャメチャになったものの、
今度は学校らしく「卒業式」が行われることに。
さまざまな理由で「マッスル卒業」を表明した
趙雲子龍、アントーニオ本多、そして726だが、
3人を引き留めたい坂井は1対3のハンディキャップマッチを提案。
わずか38秒で趙雲に勝って「卒業撤回」を決めると、
さらに「プロレスの強さ、怖さ、そして素晴らしさ」を教えるために、
特別ゲストのみのるを呼び込んだ。
みのるは趙雲の顔面を踏みつけ、サッカーボールキックを浴びせると、
本多にはアームロック、ドロップキックからの片逆エビ固めで勝利。
まったく容赦のない激しい攻撃で趙雲、本多をボコボコにしたあとで、
2人をギュッと抱きしめて健闘をたたえた。
「そこに遊びじゃなくて本気があるならまた上がるよ」
というありがたい言葉をかけてくれたみのるに坂井も感謝。
全員でマッスルポーズを行って大会を締めようとするが、
先ほどの試合で一度もリングインせず、
まったくヤル気を見せなかった726のために、
みのるは「極上のプロレスをやらせてやる」と盟友・高山を呼び込むと、
6人タッグマッチをスタートさせた。
726は細い体で必死に奮闘するも、
みのる、高山、そして坂井にまでまったく歯が立たず。
高山の張り手、ニーリフト、顔面踏みつけ攻撃や、
みのるのサーフボードストレッチ、腕十字固め、
エルボーなどでボロ雑巾のようにされ、坂井のラリアット3連発が炸裂。
誰もが「もはやこれまで」と思った瞬間、会場に「エトピリカ」が流れた。
恒例のスローモーションにいくのかと思いきや、音楽が突然止まり、
代わりに流れてきた坂井のモノローグによって、
726の愛妻・三浦舞さんが昨年11月に急逝していたことが
初めて明かされた。
舞さんと726は長い交際を実らせてゴールイン。
昨年11月にテレビ埼玉で放送された「マッスル牧場クラシック」では、
726のためにプロレスラーになろうと奮闘する舞さんの姿を追った
フェイクドキュメンタリーが放送されたが、
皮肉なことにその放送日に舞さんは急逝してしまった。
坂井の声が届いた726は
天国の愛妻に届けとばかりにみのる、高山に向かって反撃するも、
やはり力ではかなわず、高山のランニングニーに撃沈。
しかし、悲しみをこらえて戦い抜く姿には
選手・スタッフだけではなく観客も涙を誘われ、会場にすすり泣きが響いた。
みのるはマットに大の字になった726に対し、
「おまえには立ち上がる理由があるだろ!」とゲキを飛ばすと、
「マッスル武道館、オレたちのスケジュールあけとくから、
日時が決まったら早めに連絡しろ」
と年内の武道館進出を目指す坂井にもエール。
昨年5月の「マッスルハウス4」に続いて出場してくれたみのると、
初参戦の高山に客席からも大きな拍手と歓声が贈られた。
今までの"楽しくて、バカバカしくて、くだらない"興行ではなく、
「三浦(726)に何かのきっかけになってほしかった」と、
7年来の付き合いとなる仲間をあえてこういう形で
励まそうとした坂井の気持ちに、726も涙ながらに
「舞ちゃん、ありがとう。おまえのおかげで頑張ることができたよ。
これからも見ててね。またいつか、どこかで会おうね」
と天国の妻にメッセージ。悲しみにふさぐことなく、
今後も「マッスル」の一員としてプロレスを続けていくことを約束した。
本多、趙雲も卒業を完全否定。誰も卒業することなく、
次回の5.4後楽園、そして究極の目標である
年内の武道館大会開催に向けて結束を強めたメンバーたちは、
全員でマッスルポーズを決め、約3時間に及ぶ大会を締めくくった。
■「マッスルハウス5」
1月3日(木)東京・後楽園ホール
<メーンイベント再々試合 6人タッグマッチ>
マッスル坂井、鈴木みのる、○高山善廣
(14分40秒 ランニング・ニー→片エビ固め)
趙雲子龍、アントーニオ本多、●726
<メーンイベント再試合 2vs.3ハンディキャップマッチ>
マッスル坂井、○鈴木みのる
(8分05秒 片逆エビ固め)
趙雲子龍、●アントーニオ本多、726
<メーンイベント 1vs.3ハンディキャップマッチ>
○マッスル坂井
(0分38秒 横入り式エビ固め)
●趙雲子龍、アントーニオ本多、726
<第4試合 6人タッグマッチ>
NOSAWA論外、MAZADA、竹村豪氏
(4分05秒 無効試合)
藤岡典一、726、酒井一圭
<第3試合 マッスル正規軍vs.マッスルズ・アウトローズ>
藤岡典一、Mr.マジック、●大家健、趙雲子龍
(15分14秒 男色ドライバー→片エビ固め)
マッスル坂井、ペドロ高石、○男色ディーノ、アントーニオ本多
<第2試合 タッグマッチ メインリング>
藤岡典一、●Mr.マジック
(5分14秒 逆エビ固め)
大家健、○趙雲子龍
<第2試合 タッグマッチ サブリング>
マッスル坂井、●ペドロ高石
(5分14秒 逆エビ固め)
男色ディーノ、○アントーニオ本多
<第1試合 IMGP世界ヘビー級選手権試合>
[第4代王者]飯伏幸太
(7分47秒 汁ヒールレスラー乱入→無効試合)
[挑戦者]趙雲子龍
《 自民破滅?麻生首相「郵政民営化に反対だった」 》
《 日本郵政「かんぽの宿」売却、オリックスへの譲渡を白紙撤回 》
《 1カ月配当2〜5%“関西一女トレーダー”逮捕 》
タクシーで東京駅へ。
新幹線、こだまで、掛川駅より、
遠州灘に面した御前崎市、浜岡原子力発電所
にロケバス着。
今回は、『電気事業連合会』広告取材。
日本で既に53機の原発が稼働し、
電気の約30%を原子力発電が担っているのは、
周知の事実。
しかし、俺など文系人間には、
根本的なシステムを含め、
原子力発電に対する知識は皆無だ。
原発と言えば、
広瀬隆の本や、映画『太陽を盗んだ男』で止まっている。
原発に敷設された、原子力館へ。
浜岡原発PR展示施設。
地域住民の理解と、サービス還元のため、
原子力館を中心として、
大規模に展開されている。
さまざまな、映像スクリーンを駆使した、
説明展示コーナー、
オムニマックスシアター(無料)などがある。
親子連れでも確実に楽しめるだろう。
アイマックス映像大好きな、
俺など、すぐにでも通いたいくらいだ。
静岡名物のうなぎのお重を頂きながら、
概要説明を聞く。
浜岡地域事務所統括・広報グループの
西田専門部長が朗々とトーク。
浜岡原子力発電所の運転が開始されたのは、
1976年(昭和51年)の春のこと。
場所選び、東海地震想定対策などなど。
話を聞いていても、地質学の知識まで必要だ。
今日の一食目だからなのか、喉につまり、
しゃっくりが止まらなくなり、一時、退席。
説明後、シースルーエレベーターから展望台へ。
上昇中に、高さ22mの迫力ある実物大、
原子炉模型を眺める。
海抜62m(地上37m)にある展望台。
浜岡原子力発電所の主要施設と御前崎市内の様子を一望できる。
東京ドーム34個分の敷地面積とのこと。
気分は、
『太陽を盗んだ男』で東海村を狙った沢田研二だ。
しかし、「日本は丸腰で原発を守っている」
と、とかく非難されたものだが、
9・11以降、
今は、県警と海上保安庁も原発の警備にあたっているとのこと。
その後、工場見学で慣れている、
我々でさえ、驚く、
厳重すぎるほどの申請と手続き、
パンツ一丁になっての着替え。
IDカードに加え、
電子式個人線量計・EPDを装着。
9・11以降は、見学コースからも外された、
原子力発電所、3号機の放射線管理区域、
原子炉建屋の中へ。
漠然たる不安感はあるが、
9・11以前は、
子供でも見学できたのだ。
放射能被曝レベルは、レントゲン以下。
5重の壁に守られた、原子炉まで。
原子炉の真上にも歩を進める。
こんなところまで入れるのか、
と思うほど。
ほとんど、オートマチックで出来ることが多いが、
24時間稼働しているため、
24時間、常に点検の人員がいるようなもの。
何も起こらないための、
毎日、命懸けの点検業務は、まるで自衛隊のようだ。
中央制御室を実際に見た後、
中央制御盤シミュレーターを体験。
まるで原子力発電所でGO!だ。
『失敗に学ぶ回廊』という展示室には、
情報開示主義の徹底、なるほどと頷く。
最後に質疑応答。
掛川駅前の『つきもと』食事会。
電力事情という今まで知らなかった話題、
踏み込んで話、実に興味深かった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
『AERA』掲載
浅草キッドが電気事業連合会を突撃取材の模様はこちら
「いつまでもあると思うな!金とエネルギー」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
掛川駅より、こだまで帰京。
車中、マッスル坂井の『八百長★野郎』、読みながら。
東京駅から、タクシー帰宅。
『八百長★野郎』を再読了。
八百長★野郎 (kamipro books)
未見の『マッスル』興行も見たくなる。
ニコニコ動画で、
2007年5月5日の『マッスルハウス4』、名古屋追加公演での
マッスル坂井 vs 鈴木みのる戦を発掘。
この試合も評価は高いわけだが、
なるほど、この劇的演出なら、
再演すら、インパクトも情感も湛えている。
今年、一月、後楽園での、
『マッスルハウス5』はサムライTVの録画が見つかった。
今までで、この興行をマッスル史上最高と言う人は多い。
朝6時まで。
見終えた後、一種独特の余韻……。
全体のストーリーラインを、
スポーツナビから、長々と引用。
数少ない変態好事家だけにしかわからないようだが、
たぶん、じっくり読んでもらえれば、
なるほど、これはプロレスの向こう側に行っている。
〜と思える。
「マッスルハウス」にみのる、高山が参戦!
亡き愛妻に捧げる魂のプロレスに観客が号泣
スポーツナビ 2008年01月04日
初のサムライTV生中継で行われた
3日の「マッスルハウス5」(東京・後楽園ホール)は、
大日本プロレスばりのWリングマッチもあり、
ドリフばりの学校セットもあり、正月ならではの豪華仕様で行われ、
さらには鈴木みのる&高山善廣という超大物レスラーも参戦。
マッスル坂井とともに、
昨年11月に愛妻を亡くした726に"魂のプロレス"を叩き込み、
会場を号泣の渦に巻き込んだ。
前代未聞のWリングマッチを開催
今回は昼間に興行を行った全日本プロレスから借りた
リングが会場中央にそのまま残され、北側にもDDTのリングという、
団体の力関係を著実に現した「Wリング」が設置された状態でスタート。
総合演出家の鶴見亜門に
「ひと山いくらの大部屋汁レスラー」呼ばわりされ、
強制的にヒールに仕立て上げられた坂井たちは、
「自由に暴れろ」という亜門の言葉を自由に拡大解釈。
飯伏幸太vs.趙雲子龍のIMGP世界ヘビー級王座戦を「ブチ壊せ」
という亜門の命令に対し、飯伏たちの試合に乱入するのかと思いきや、
隣のリングで勝手に試合をスタート。
確かに違った意味で試合をブチ壊してしまう。
意見の相違で分裂した亜門と坂井は、
マッスル正規軍によるタッグマッチと、
ヒール軍団マッスルズ・アウトローズによるタッグマッチを
2つのリングで同時に行い、
素晴らしい試合の方をTV中継してもらえるように提案。
同時にあおりVTRが流され、同時に2つのリングに選手が入場し、
同時にコールが起こり、同時に試合が始まるが、
選手は違えど内容はまったく同じ。
まるで「ザ・たっち」のものまね芸のように
2つのリングで同じムーブが延々と繰り広げられ、
まったく同じタイムで逆エビ固めが同時に決まってフィニッシュとなった。
これではラチが明かないと気づいた亜門は、
ことあるごとに「どマッスル!」と連呼しながら、
「視聴率2ケタを取れる番組作り」をアピールするが、
某テレビ局関係者であるMr.マジックに冷静に
「CS放送は加入者数で視聴率は関係ありません」と指摘されて逆ギレ。
1カ月で7億ビューを達成した小島よしおを超えるべく、
パソコンの動画サイトでのビュー数獲得を目指し、
「2つのリングをまるで1つのリングのように使った」試合を要求する。
選手たちは無駄にロープを乗り越えながら、
一応2つのリングを有効活用して試合を行いつつ、
動画サイトで人気が出そうな"特技"も披露。
坂井は後楽園名物「すき焼き弁当」を、
バイト君が加工した「テラすき焼き弁当」にしておいしそうにほおばり、
ペドロ高石は「スーパーマリオブラザース」のキノコでトリップ状態に陥った。
さらに、なんと大人気ネット系アイドル初○ミクが実況を担当(目線入り)。
初○ミクが歌う「桃色片思い」に乗って
男色ディーノが男色ドライバーで大家健を仕留めた。
東京愚連隊が珍回答を連発
いろいろな試合を行ってきたものの、
サムライの生中継にふさわしくない内容に反省した亜門は、
もう一度坂井たちに「プロレスのいろは」を教え込むべく、
「プロレス学校」を開くことを提案。
まずは個人の学力をはかるために10分間のミニテストを行った。
坂井たちがテストを受けている間に、
DDTサイドのリングはロープが撤去され、
代わりに机やイス、黒板、書き染めなどが置かれた教室に大変身。
亜門が金八先生もどきに扮し、出来の悪い生徒たちに授業を行った。
昼の全日本プロレスから控室に居残っていた上、テストまで受けさせられ、
その成績が最悪だった東京愚連隊のNOSAWA論外、
MAZADA、竹村豪氏は、
観客の前で行われた答え合わせで珍回答を連発。
大仁田厚の名言である「おい、○○」(正解・真鍋)を当てる問題では、
竹村が「おい、西村、おまえは男の恥だ!」と
非常にタイムリーな答えを出し、無理矢理正解にしてもらった。
ヒール道を貫く愚連隊は
授業の合間に藤岡典一をパシリに使ってイジメまくるが、
見かねた亜門が「おまえらは腐った人間だ」と
リング上で決着をつけることを提案。
愚連隊にタイツを脱がされ、
上下ランジェリー姿にされた藤岡は、中島みゆきの「時代」が流れる中、
カッターナイフを手にNOSAWAたちを虐殺……かと思いきや、
なぜか仲間たちをイスで襲撃すると、
愚連隊とともにランジェリー姿のまま勝ち名乗りを上げ、
「オレも自分勝手に好きなことをさせてもらう」と愚連隊入りをアピールした。
みのる、高山が弱小レスラーに愛のムチ
授業はメチャメチャになったものの、
今度は学校らしく「卒業式」が行われることに。
さまざまな理由で「マッスル卒業」を表明した
趙雲子龍、アントーニオ本多、そして726だが、
3人を引き留めたい坂井は1対3のハンディキャップマッチを提案。
わずか38秒で趙雲に勝って「卒業撤回」を決めると、
さらに「プロレスの強さ、怖さ、そして素晴らしさ」を教えるために、
特別ゲストのみのるを呼び込んだ。
みのるは趙雲の顔面を踏みつけ、サッカーボールキックを浴びせると、
本多にはアームロック、ドロップキックからの片逆エビ固めで勝利。
まったく容赦のない激しい攻撃で趙雲、本多をボコボコにしたあとで、
2人をギュッと抱きしめて健闘をたたえた。
「そこに遊びじゃなくて本気があるならまた上がるよ」
というありがたい言葉をかけてくれたみのるに坂井も感謝。
全員でマッスルポーズを行って大会を締めようとするが、
先ほどの試合で一度もリングインせず、
まったくヤル気を見せなかった726のために、
みのるは「極上のプロレスをやらせてやる」と盟友・高山を呼び込むと、
6人タッグマッチをスタートさせた。
726は細い体で必死に奮闘するも、
みのる、高山、そして坂井にまでまったく歯が立たず。
高山の張り手、ニーリフト、顔面踏みつけ攻撃や、
みのるのサーフボードストレッチ、腕十字固め、
エルボーなどでボロ雑巾のようにされ、坂井のラリアット3連発が炸裂。
誰もが「もはやこれまで」と思った瞬間、会場に「エトピリカ」が流れた。
恒例のスローモーションにいくのかと思いきや、音楽が突然止まり、
代わりに流れてきた坂井のモノローグによって、
726の愛妻・三浦舞さんが昨年11月に急逝していたことが
初めて明かされた。
舞さんと726は長い交際を実らせてゴールイン。
昨年11月にテレビ埼玉で放送された「マッスル牧場クラシック」では、
726のためにプロレスラーになろうと奮闘する舞さんの姿を追った
フェイクドキュメンタリーが放送されたが、
皮肉なことにその放送日に舞さんは急逝してしまった。
坂井の声が届いた726は
天国の愛妻に届けとばかりにみのる、高山に向かって反撃するも、
やはり力ではかなわず、高山のランニングニーに撃沈。
しかし、悲しみをこらえて戦い抜く姿には
選手・スタッフだけではなく観客も涙を誘われ、会場にすすり泣きが響いた。
みのるはマットに大の字になった726に対し、
「おまえには立ち上がる理由があるだろ!」とゲキを飛ばすと、
「マッスル武道館、オレたちのスケジュールあけとくから、
日時が決まったら早めに連絡しろ」
と年内の武道館進出を目指す坂井にもエール。
昨年5月の「マッスルハウス4」に続いて出場してくれたみのると、
初参戦の高山に客席からも大きな拍手と歓声が贈られた。
今までの"楽しくて、バカバカしくて、くだらない"興行ではなく、
「三浦(726)に何かのきっかけになってほしかった」と、
7年来の付き合いとなる仲間をあえてこういう形で
励まそうとした坂井の気持ちに、726も涙ながらに
「舞ちゃん、ありがとう。おまえのおかげで頑張ることができたよ。
これからも見ててね。またいつか、どこかで会おうね」
と天国の妻にメッセージ。悲しみにふさぐことなく、
今後も「マッスル」の一員としてプロレスを続けていくことを約束した。
本多、趙雲も卒業を完全否定。誰も卒業することなく、
次回の5.4後楽園、そして究極の目標である
年内の武道館大会開催に向けて結束を強めたメンバーたちは、
全員でマッスルポーズを決め、約3時間に及ぶ大会を締めくくった。
■「マッスルハウス5」
1月3日(木)東京・後楽園ホール
<メーンイベント再々試合 6人タッグマッチ>
マッスル坂井、鈴木みのる、○高山善廣
(14分40秒 ランニング・ニー→片エビ固め)
趙雲子龍、アントーニオ本多、●726
<メーンイベント再試合 2vs.3ハンディキャップマッチ>
マッスル坂井、○鈴木みのる
(8分05秒 片逆エビ固め)
趙雲子龍、●アントーニオ本多、726
<メーンイベント 1vs.3ハンディキャップマッチ>
○マッスル坂井
(0分38秒 横入り式エビ固め)
●趙雲子龍、アントーニオ本多、726
<第4試合 6人タッグマッチ>
NOSAWA論外、MAZADA、竹村豪氏
(4分05秒 無効試合)
藤岡典一、726、酒井一圭
<第3試合 マッスル正規軍vs.マッスルズ・アウトローズ>
藤岡典一、Mr.マジック、●大家健、趙雲子龍
(15分14秒 男色ドライバー→片エビ固め)
マッスル坂井、ペドロ高石、○男色ディーノ、アントーニオ本多
<第2試合 タッグマッチ メインリング>
藤岡典一、●Mr.マジック
(5分14秒 逆エビ固め)
大家健、○趙雲子龍
<第2試合 タッグマッチ サブリング>
マッスル坂井、●ペドロ高石
(5分14秒 逆エビ固め)
男色ディーノ、○アントーニオ本多
<第1試合 IMGP世界ヘビー級選手権試合>
[第4代王者]飯伏幸太
(7分47秒 汁ヒールレスラー乱入→無効試合)
[挑戦者]趙雲子龍
《 自民破滅?麻生首相「郵政民営化に反対だった」 》
《 日本郵政「かんぽの宿」売却、オリックスへの譲渡を白紙撤回 》
《 1カ月配当2〜5%“関西一女トレーダー”逮捕 》