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【サッカー】

敵地で完敗…でも 内田「サッカーが好きになった」

2011年5月6日 紙面から

◇欧州CL準決勝・第2戦

 2日目、4日▼マンチェスター、オールドトラフォード

 【マンチェスター(英国)原田公樹】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は4日、準決勝第2戦1試合を行い、日本代表のDF内田篤人(23)のシャルケ(ドイツ)が敵地でマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に1−4で大敗し、第1戦との合計1−6で決勝進出を逃した。右サイドバックでフル出場した内田は前半35分に、右クロスでFWフラドのゴールの起点となるなど攻守で活躍したが、チームを勝利に導くことはできなかった。28日にロンドンのウェンブリー競技場で行われる決勝は08−09年シーズンと同じカードで、マンUと、2季前に優勝したバルセロナ(スペイン)が対戦する。

 最後のホイッスルが鳴り、決勝進出の夢がついえた瞬間、内田篤人は敵地のピッチの真ん中に座り込んだ。第1戦の0−2に続き、敵地でも1−4。完敗だった。

 「(点差通りの)そのままの実力です。いや、もっと差はあるんじゃないかな」

 前半2失点した直後、内田は右クロスで、2戦通じて唯一となったシャルケのゴールをお膳立て。しかし後半、攻勢に出た直後に連続失点。まったく歯が立たなかった。

 「準決勝へ来てよかったというのは、周りの人だけでいい。選手としては勝ちたかった」

 昨年のワールドカップでは直前に先発落ちし、出場機会がなかった。日本代表は16強入りしたが、本心は複雑だ。その後シャルケへ移籍し、CLは全12戦中11戦に先発し、初の4強入りに貢献した。

 「1次リーグから試合に出させてもらった。ベンチとプレーするのとでは全然違う。もうちょっと頑張ってみようかな」

 鹿島時代から欧州サッカーの中継放送をほとんど見ず、超一流選手すら知らないこともあった内田が試合後こう話す。

 「サッカー選手がみんなサッカー好きだと思ったら大間違いですよ。でもこの半年、結構楽しかった。サッカーが好きになった。(他チームの試合も)テレビで見たし、意識が変わってきた」

 欧州CL決勝もテレビで見るつもりという。

 「どっちが勝つと思いますか? 僕はマンUの方が好きかも…」

 昨年、南アで地獄を味わった男が欧州の大舞台を経験し、サッカーの魅力に取りつかれてしまったようだ。来季はもっとうまくなりたい。そんな意欲が伝わってくる。21日にデュイスブルクとのドイツ杯決勝を迎える。勝てば、来季の欧州リーグの出場権を獲得。内田は「タイトルが獲りたい」と珍しく力強く言い切った。

 

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