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【大リーグ】松坂メジャー初救援で2失点黒星 雨中断延長突入で深夜2時半登板2011年5月6日 紙面から 【ボストン=マイケル・シルバーマン】松坂に突然の災難−。レッドソックス・松坂大輔投手(30)が5日未明(日本時間同日午後)、降雨中断で日付が変わったエンゼルス戦の延長13回に8番手としてメジャー初となる中継ぎで登板。マウンドに上がったのが午前2時30分ごろという“死闘”の末、2点を失い今季3敗目を喫した。西武時代以来となる7年ぶりの救援登板も、敗戦投手となり試合後の松坂は無言のまま帰宅。これで6日(同7日)のツインズ戦先発も微妙な状況だ。 (ボストンヘラルド紙記者) 背番号18がマウンドに上がった時、時計の針は午前2時30分にほど近かった。降りしきる雨の影響で5回1死の時点で2時間35分中断、そして再開後、3−3のまま延長戦に突入。さらに中継ぎ右腕ジェンクスが腕の異常を訴えて投げられる投手がいなくなる非常事態が発生してしまった。 「他にどうしょうもなかった」(フランコナ監督)。ブルペンで準備を始めていた松坂が、やむなく延長13回にメジャー初の中継ぎ登板。しかし、付け焼き刃の救援でしのげるほど甘くはなかった。先頭のケンドリックに一塁強襲安打を浴び、2死後にボアジャスにも右前打。アイバーを四球で歩かせ満塁と傷口を広げると、続くアブレイユに80マイル(約129キロ)スライダーを右前に運ばれ、勝ち越しとなる2点を献上した。 雨でぬかるむマウンドのうえ、中継ぎ登板は西武時代の2004年10月25日、中日との日本シリーズ第7戦以来、実に7年ぶり。好投を望む方が難しかったのかもしれない。試合終了が午前2時45分という未明までの“死闘”に、観客が1000人を切るお寒い状況の中、松坂は視線を落としたままダッグアウトに引き揚げた。 前回登板のマリナーズ戦で右肘に張りが出て途中降板。この日の試合前には6日のツインズ戦先発に備え、ブルペンで調整し「あとはしっかり投げるだけ」と明るい表情で話していた。ところが予期せぬ中継ぎ登板で、次回先発は白紙。フランコナ監督は「いろいろ話し合わないといけない」と明言を避け、試合後の松坂は報道陣に口を開くことなく無言のまま球場を後にした。 7番手で登板したバードは「松坂が準備してるなんてオレは知らなかった。彼はチームのために投げたんだ。いい根性しているよ」と背番号18を擁護。とはいえ、松坂にとっては徒労感だけが残った長い、長い1試合だった。 PR情報
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