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【プロ野球】楽天・塩見プロ初登板初勝利 88年組また1人開花2011年5月6日 紙面から
◇楽天4−0ソフトバンク楽天・田中、日本ハム・斎藤らで彩られる花の1988年生まれ組に、新たな男もプロでの第一歩を踏み出した。楽天のドラフト1位左腕・塩見が公式戦初登板初先発で6イニングを4安打無失点。デビュー戦を白星で飾り、チームを借金生活の危機から救った。 「僕だけの勝ちじゃない。打つ方や守備にも助けられた。とにかく腕を振って思い切り投げようと思った」。試合を締めたサンチェスが事情を知らずにウイニングボールをスタンドに投げ込んでしまうハプニングがあったものの、ナインやコーチらが慌てて観客に返却を求め無事に手元へ。「(大阪府の)実家に贈りたい」と白い歯を浮かべた。 立ち上がりから強心臓ぶりを発揮した。1回無死一塁で遊ゴロを処理した松井稼が二塁に悪送球。無死一、二塁とピンチを迎えたものの、続く松田を遊飛に切り取り、カブレラ、小久保の大砲コンビを空振り三振。「怖いんですけど、そこを思い切っていかないと打ち取れない。山崎さんにも『腕を振れ』と言われました」と振り返った。 5月5日は星野監督にとっても初勝利記念日だ。闘将が中日のルーキーだった1969年のこの日、広島戦(福井)に先発し、6イニング1/3を1失点で白星を飾った。「42年前の今日やったな。あの時はその日の朝に先発を告げられたんや。忘れられん。あいつ(塩見)も忘れられんと思うよ」と喜んだ。 チームは連敗を3でストップ。また貯金を得て本拠地仙台に帰還する。接戦に耐え忍んできた星野監督にとっても、頼もしい孝行息子の出現となった。 (鶴田真也) PR情報
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