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避難の高齢者ら 症状悪化のおそれ

5月6日 4時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

宮城県石巻市などの避難所に身を寄せる被災者のうち、介護が受けられる場所に移らなければ症状が悪化するおそれのある高齢者などが66人に上っていることが、医師のグループの調査で分かりました。

宮城県の石巻赤十字病院を中心とした医師のグループは、先月22日から今月4日にかけて、石巻市と女川町の129の避難所で生活する被災者にアンケートを行いました。それによりますと、日常生活の様子などから、介護が必要な状態の人で、介護の設備が整った「福祉避難所」などに移らなければ症状が悪化するおそれのある高齢者などは、66人に上るということです。このうち、半数以上の36人は「1人でトイレに行くことができない」などと回答しているほか、「認知症の症状が出ている」という人も19人いました。調査に当たった石巻赤十字病院の石井正医師は「これから避難生活がさらに長期化すると思われるので、被災者の症状を悪化させないための対策を早急に検討する必要がある」と指摘しています。