東日本大震災:食料品品薄、冷静な対応呼びかけ 鹿野農相

2011年3月15日 21時46分 更新:3月16日 7時34分

 鹿野道彦農相は15日の閣議後会見で、東日本大震災の影響で首都圏などでも食料品が品薄になっていることについて「全体の供給は十分に確保できる。冷静に対応してほしい」と述べ、食料品の買いだめなどをしないよう消費者に呼びかけた。農水省は、食料全体が供給不足に陥ることはないものの、トラックなどの燃料不足や流通の混乱で輸送が追いつかないことが品薄の主因とみている。

 鹿野農相は、被災者への食料支援についても「輸送手段の確保が不可欠だ」と指摘。物資輸送を担当する防衛省、国土交通省と連携を強化するほか、燃料の供給について経済産業省にも協力を要請し、輸送態勢の強化を図る考えを示した。

 農水省によると、同省は民間企業などの協力を受け、15日午前9時現在で273万食分のパンや即席めん、おにぎりなどを用意したものの、実際に配布済みか輸送中なのは、このうち123万5000食分と、半分以下にとどまっている。【行友弥】

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド