2011年3月15日 19時24分 更新:3月16日 6時59分
東京都内のドラッグストアでは、放射性物質の拡散に不安を募らせた人たちがマスクなどを買い求め、品薄状態になった。店側は冷静な対応を求めている。
オフィス街にドラッグストアや調剤薬局17店舗を展開する山田薬品ではマスクが売り切れた。千代田区の店舗では、この日だけで約350個が売れたという。飲料水やカイロ、保存食などを買い求める人も続出した。
ガソリンの供給不足などで物流が滞っているうえ、商品を被災地に優先的に送っているため、在庫はあっても商品が届かない状況だという。同社は「一時的に商品がなくなっているが、本当に必要な人に行き届くよう落ち着いて対応してほしい」と呼びかける。
健康被害を防ぐため「ヨウ素を含むうがい薬を飲むのが有効」という間違った情報がインターネットなどで流れているが、「服用しないよう店頭で正しい情報を伝えている」と話した。【長野宏美】