東日本大震災:建屋で火災 福島第1原発4号機

2011年3月15日 11時38分 更新:3月15日 11時43分

福島第1原発。左から1号機、2号機、3号機、4号機=福島県田村市上空で2011年3月13日午後4時8分、本社ヘリから西本勝撮影
福島第1原発。左から1号機、2号機、3号機、4号機=福島県田村市上空で2011年3月13日午後4時8分、本社ヘリから西本勝撮影

 東京電力は15日、福島第1原発4号機で同午前6時ごろ大きな音がし、5階建ての原子炉建屋5階の屋根付近に損傷を確認したと発表した。また9時38分ごろには建屋の4階北西部付近で出火を確認。11時現在も消火作業中。

 政府によると、4号機で水素爆発が起きた模様だ。燃料付近に火災は及んでいないという。

 4号機は地震発生当時は定期検査中で運転しておらず、燃料は原子炉からすべて出され、5階に水面がある使用済み燃料プール内に納められていた。午前4時18分にプールの水温が84度まで上昇しており、水素爆発は、プール内の使用済み燃料から発生した水素と酸素が反応して起きたらしい。

 火災現場の4階北西部には再循環ポンプの電源や制御装置がある。大きな音がした5階は原子炉格納容器の上部にあたる「オペレーションフロア」と呼ばれる広い空間で、燃料の搬出入に使うクレーンがある。

 東電は、同8時半ごろ正門付近で非常に高い放射線量が計測されたことと、この事象とに何らかの関係があるかもしれないとしている。【足立旬子、関東晋慈、山田大輔】

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