東日本大震災:救援の米兵放射能汚染 福島原発が放出

2011年3月14日 21時48分

 【ワシントン古本陽荘、岩佐淳士】米海軍第7艦隊は14日、原子力空母ロナルド・レーガンに帰還したヘリコプター3機の乗組員17人から微量の放射性物質が検出されたことを明らかにした。水素爆発を起こした福島第1原発から放出されたものとみられる。米兵らは仙台周辺で救援活動に携わっていた。洗浄後の再検査では検出されなかったという。

 大気中で微量の放射性物質が検出されたため、福島第1原発の北東沖約160キロの海域にいた空母ロナルド・レーガンなど救難活動に携わっている米海軍の艦船が、同原発の風下にならないよう部隊配置を一時的に変更。乗組員が受けた汚染は、自然界に存在する放射線を1カ月浴びた程度のレベルという。

 同日、記者会見したルース駐日米大使は原発事故について、「現段階で言えるのは日本側の当局と話し合っているということだけ」と述べるにとどめた。

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