東日本大震災:世界フィギュア延期 事実上「中止」

2011年3月14日 17時33分 更新:3月15日 0時32分

言葉を選びながら取材に応じる村上(右)と山田コーチ=村社拓信撮影
言葉を選びながら取材に応じる村上(右)と山田コーチ=村社拓信撮影

 国際スケート連盟(ISU)は14日、東京・国立代々木第1体育館で21~26日に予定されていたフィギュアスケートの世界選手権を中止すると発表した。延期や、他の会場での代替開催については「検討中」としているが、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア部長は「(延期は)かなりの確率で厳しい」と述べ、事実上、東京開催の「中止」との認識を示した。

 ISUの発表を受け、日本連盟が記者会見した。地震発生後、ISUはいったん予定通りの開催を発表。しかし、福島第1原発の事故への不安などから開催について再検討していた。

 ISUと協議していた日本連盟の鈴木恵一副会長は「(ISUの中止判断の)決め手となったのは原発」と説明し、さらに電力不足や停電などにより会場の維持が困難であることなどを理由としている。

 27日のエキシビションも含めチケット約5万5000枚は既に完売。今後、購入者に払い戻す。日本勢の男女は、浅田真央(中京大)、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)、高橋大輔(関大大学院)ら6人が出場。

 昨年の世界選手権(トリノ)以来の実戦となるバンクーバー五輪金メダルの金妍児(キム・ヨナ)もエントリーし、同五輪銀メダルの浅田との対決が注目されていた。 

 また、ISUが主催する世界国別対抗戦(4月14~16日、横浜アリーナ)も当初予定日程での開催を取りやめた。【芳賀竜也】

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