東日本大震災:福島第1原発3号機 注水不能に

2011年3月13日 7時16分 更新:3月13日 8時28分

上部が骨組みだけとなっている福島第1原発の1号機原子炉建屋(左)=2011年3月12日午後3時55分、本社機から貝塚太一撮影
上部が骨組みだけとなっている福島第1原発の1号機原子炉建屋(左)=2011年3月12日午後3時55分、本社機から貝塚太一撮影

 東京電力は13日、東日本大震災で被災した福島第1原発3号機が原子炉を冷却するための自動注水ができなくなったと国に報告。国は1号機などと同様に、原子力災害対策特別措置法に基づき原子力緊急事態宣言を発令した。東電は炉内の消火系など別の配管を使って注水を検討しているが、冷却が不十分な場合には1号機と同じく、海水を注入する事態になる可能性もあるという。

 東電によると、同日午前5時半現在、3号機の原子炉内の冷却水の水位は、燃料棒の上端より約2メートル高い。しかし、このまま注水ができないと徐々に冷却水が減少する。燃料棒が露出すれば、1号機と同じように燃料棒の破損や炉心溶融につながる恐れもある。

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド