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[国際]ニュース トピック:中東・アフリカ
【コートジボワール内戦】傭兵部隊が日本大使公邸を一時占拠 仏軍が大使救出
【ロンドン=木村正人】昨年11月の大統領選をめぐり内戦状態に陥ったコートジボワールの最大都市アビジャンで6日、バグボ大統領が立てこもる邸宅と同じ地区にある日本の岡村善文大使公邸に武装した傭兵(ようへい)部隊が押し入り、5時間にわたって大使公邸から機関銃や大砲を発射した。大使らは無事だったが、警備員ら現地職員4人の行方が分からなくなっている。フランス通信(AFP)が伝えた。
6日午前9時(日本時間同日午後6時)ごろ、傭兵部隊が岡村大使公邸に乱入してきたため、大使ら十数人は防弾扉付きの部屋に逃げ込んだ。傭兵部隊はその後5時間にわたり大使公邸を占拠、機関銃や大砲、携帯型対戦車ロケット弾を外に向かって発射し続けた。
事件発生後、フランス軍のヘリコプター部隊が国連の要請に基づき、大使救出作戦を実施。日本外務省は7日朝、大使が仏軍により救出されたと発表した。
岡村大使によると、傭兵部隊はバグボ氏側か国際社会が当選を承認するワタラ元首相側に属するかは判別できなかった。傭兵部隊が立ち去った後、警備員や庭師の所在が分からなくなっている上、邸内に大量の血痕が残り、金目の物はすべて略奪されていたという。
岡村大使公邸はアビジャンのココディ地区にある。同地区ではワタラ氏側部隊が6日、政権に居座るバグボ氏が立てこもっているとされる同氏邸宅を急襲。しかし邸宅には戦車や迫撃砲が配備され、激しい抵抗に遭ったため、ワタラ氏側は攻撃をいったん中止した。
ワタラ氏側はバグボ氏を裁判にかけるため殺害せず拘束する方針で、第2の攻撃を準備しているという。岡村大使はAFPに「生きた心地がしなかった。傭兵はまたやってくる恐れがある」と語った。
岡村大使はコートジボワール日誌というブログを開設しているが、ワタラ氏とバグボ氏の対立が激化した昨年12月下旬から中断している。
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