［政治］【東日本大震災】「国力のすべてを復興に」　震災決議の民主党案判明　（2011.4.7 01:30）

　東日本大震災の犠牲者を哀悼し、復興に向けて決意を示す「東日本大震災に関する決議」の民主党案が６日、明らかになった。犠牲者に対し「深甚なる哀悼の意」を表し、被災者の生活の回復と被災地の復興に「国力のすべてを投じて、被災者の生活の回復と被災地の復興を実現する」と宣言している。衆参両院で採択する予定で今後、与野党間で調整し、全会一致での採択を目指す。

　決議案では、被災者の生活再建や被災地の経済復興に向けて「新たな立法措置も含めて、前例や省庁の壁にとらわれることなく、あらゆる必要な措置が早急に実施されるよう全力で取り組む」と強調。その上で、「災害に強い新たな経済社会を提示する総合復興計画の策定」や「最悪の事態を想定した国家の危機管理のあり方の抜本的見直し」を盛り込んだ。

　福島第１原子力発電所の事故については「いまだ収束のめどが立たない」と位置づけ、「世界のあらゆる英知を結集して一刻も早い収束を図る」と表明。「地域住民や事業者への救済対策に万全を期す」とした。

　また、「東日本大震災への国際支援に対する感謝決議案」もまとめた。