東日本大震災の震源(宮城県・牡鹿半島沖約130キロ)付近で海底が東南東に約24メートル移動し、約3メートル隆起する地殻変動のあったことが6日、海上保安庁の観測で分かった。
陸上では、牡鹿半島が震源方向に向かって東南東に約5・3メートル移動する地殻変動が国土地理院の衛星利用測位システム(GPS)により観測されており、この4倍以上となる。
海保は、今回の調査結果を11日に開かれる政府の地震調査委員会で報告する。
海保によると、観測には海底に設置された「海底基準点」を利用。震源の約40キロ陸側の基準点は、東南東に約15メートル移動したことも判明した。